例年より少し遅いと思っていましたが やまももが熟れて こずえの間から
赤い実が見えます。
毎年 梅雨のころ熟し やまももの木の下は 落ちた実で黒くなります。
やまももは高知県の県木であり 国会議事堂前の庭に 各県の 県の木が植わり
それぞれ 県名と木の名札が下がっておりますが そこにもやまももが植えられて
ちゃんと 高知県と書いてありました。
やまももが熟したら 目方の軽い子どもが木にのぼり 上で枝をゆすって実を
落とすわけで 下では大人がテントや網を広げ 落ちてくる実を受けます。
この木は はそい といわれ はそいとは土佐弁で 折れやすい 壊れやすいの
意味で 同じく柿の木も はそいとこの地では言われてきました。
子どものころは私も 今ほど大デブではなかったので 木の上でゆする役でしたが
やまももの実と同時に ムカデも落ちてきて ムカデもやまももが好物でした。
ルビーのような 光沢のある赤い実が美しく 収穫した実を モロブタに入れて
塩をぱっぱと振り 少しゴロゴロさせて 皆で食べるわけです。
写真のような赤い実は まだちょい酸っぱくて 黒くなった実が甘いので 黒い実に
皆の手がいち早く伸び これを やまもものより食い と言いました。
日常生活の中でも いち早く お得な方や大きいものを われ先に取ったりすると
「 やまももの より食いを するもんじゃない! 」 とぴしゃりと 両親や
おばあちゃんに怒られたものです。
やまももは潮風が好きらしく 県下では海の近くの集落で収穫され 土佐の日曜市へも
並びますが 痛みが早いため 流通経路が発達してない時代には 生食用にと 県外へ
出荷することが出来なかったと聞きました。
ふっくらした実には 奈良の大仏の頭のようなぶつぶつがあり すぐにつぶれるさまを
やまももが泣く と表現され 昔は 長距離運搬は難儀なことでした。
時代は進み 今はクール便にて 翌日には届くという便利さです。
やまもものことを書きながらも 19日の朝3時半から始まる スペイン×チリ戦で頭は
いっぱいで 20日の朝ある 日本×ギリシャ戦と同じく 心配しております。
初戦を まさかの大量失点で落としたスペインは 日本より もっと厳しい位置におります。
この記事が投稿される18日の真夜中には まだ結果が出ておりませんが 夜が白む頃には
勝敗がついているわけで どうぞスペインが勝って 待っていた パス回しを見せてほしい
と願っております。