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くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

ぞうを揉む。

2014-06-06 | 日記


ずっと 都会で暮らしてきた夫婦が ご主人の定年退職をきっかけに 夫の
故郷である土佐に2人で帰ってきて この地で終わりたいと言います。

ご主人は元々土佐の男ですから 私が方言だらけの話をしても 理解できます。

ところが 奥さまは都会人ですから はちきんマダム連中の話には ご主人の
通訳が要りますが 通訳が不在の時は    は?  と不思議そうな顔をします。

「もう    忙がしゅうてねぇ    ぞうもみよらぁね」とはちきんの話に
「は? ぞうを どうされるの?」ということになります。                     



ぞうをもむ あるいは ぞうもむ と忙しいさまを表現したこの土佐弁は
漢字を当てるとすると 象を揉む になるでしょうか。

あの巨体の象を 菜っ葉を揉むように 転がして揉むということは大変な作業で
人間がこれをする場合 まずは象を眠らせ 数人でかからないとムリでしょうね。

土佐でも若い人は使わない ぞうを揉むはなぜ象なのか ネコではいかんのか
どこから象がきたのか 母に聞いても
  
「そんなこと 昔から せわしゅうてたまらんことを ぞう揉むと言わぁね」
だそうで 決して知らないとは言わない 負けず嫌いな母ちゃんです。
 
 

夏物を出している途中で 古雑誌が押し入れから出てきたら 片付けを済ませてから
読めばいいものを 周りがいっぱいでも 先に読んでいると どんどん時間は過ぎていき
ぞうを揉む結果となります。

忙しくてたまらん という場合に使われてきた ぞうを揉む という表現は
方言独特の温もりがあって 都会マダムにも 通訳なしで判ってもらえる日が
やがて来ると思います。   
                       
                       
                       
                        
                       

 

                               
                       
コメント (34)
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