くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

柿と柿。

2021-10-28 | 日記

昨日 朝ごはんが済んで 朝刊を見ていた夫が
「あ 字がまちごうちょる オレ新聞社へ言うてやろ」と言います。

新聞社が字をまちがうはずはなく どらどらと覗くと 高知新聞一面の
下段にある『小社会』の漢字がまちがっている と夫はうれしそうです。

『柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺』 の句を 正岡子規が10/26に詠んだことから
この日は柿の日だそうですが この字は 柿ではなく杮だと夫はゆずりません。

柿と杮 と打ち込んだら双方おなじに見えますが 前者は果物の柿 後者はこけら
落としのこけらという字で 小さい活字になると区別がつかないため 新聞の字の
まちがいではありません。

大きくすれば似てはいますが 明朝体でもゴシック体でも 別の字と分かりますし
柿は9画 こけらは8画 になるそうです。
 
 

あんたは こけらの意味が分かるか?と聞かれても 考えたこともなく知りません。

『こけら落とし公演』とは新築や改装工事の時に出る 木くず(こけら)を払い落とし
最初に行われる興業とのことで 名古屋御園座の こけら落としをお借りしました。
 

↑のポスターには 屋根を葺くの 葺の字が入っていますがこの字がなくとも
多くは杮の一字で こけらと読んでいます。

かきでもこけらでも どっちでもええやないのと思いつつ 今年はいつもより
遅いねと 産直の渋柿を待っております。 

コメント (27)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする