県立美術館で先月からやっている『福富太郎の眼』展へいきました。
昭和のキャバレー王・福富太郎コレクションの美人画は 鏑木清方のものが最も
多く 13点展示されました。
焼けたとされていた『薄雪 大正6年』↓ を持ち鎌倉の清方邸を訪ねたとき 清方は
50年前の作画時をなつかしんで しばらくそばに置きたいと希望し ひと月ほど
清方邸にあずけた と福富氏は語ります。
抜けるような白い肌と うれい顔 たおやかな体つきで妖艶。清方の美人画は
長年女性を見てきた 福富氏の感性にビビッときたかも 『刺青の女 大正2年頃』
『妖魚 大正9年』
『祭りさじき 昭和3年』
『行水 昭和18年頃』
福富コレクションに 上村松園が1点しかないのが残念です。凛とした気品ある
表情が美しく 松園自身の生きざまが出ている気がします 『よそほい 明治35年頃』
山種美術館で 2/5~4/17まで『上村松園・松篁』の親子展をやっています。
東京国立近代美術館では 3/18~5/8まで『没後50年 鏑木清方展』があります。
2つの展示会が重なる 1ヵ月ほどの間に行けば 両方が見られます。
1便で発ち 最終便で帰れば日帰りできる と楽しみにしていましたが
今の感染状況では 1時間15分で着く東京が 海外よりも遠くに感じます。