くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

パトロンとは。

2023-05-18 | 日記

中土佐町久礼の大正市でカツオを堪能し 久礼へ来たらもう1つの
お楽しみの 次に向かった先は  『中土佐町立美術館』 です。

 

白壁土蔵造りのこじんまりした美術館は 愛嬌のある顔をした
韓国の狛犬『ヘテ』が 左右一対で出迎えてくれます。

 
 

この美術館は中土佐町出身の実業家 故町田菊一氏が1989年(平成元年)
土地建物・所蔵する美術品すべてを 中土佐町に寄贈したものです。

 

町田氏と親交のあった司馬遼太郎氏の書が 玄関先の小雨に濡れる
石碑に刻まれていました。

 
 

所蔵品は約800点 黒田清輝・竹久夢二・小磯良平・東郷青児らの絵画
横山大観の軸・棟方志功の版画・写楽の浮世絵・ピカソや藤田嗣治の
エッチングなどが 年に何度か入れ替えて展示され

何といっても嬉しいことは それらが入場料100円で見られることです。

町田氏は県出身者を応援していたようで 洋画家奥谷博氏や 明治から
昭和にかけ活躍した洋画家 石川寅治の絵をたくさん所蔵しています。

奥谷博 熱帯花
 

石川寅治 鬼怒川温泉
 

石川寅治 野尻湖畔より妙高山をのぞむ
 

石川寅治 ブリューインコ(裸女十種) 木版画  ↓ 2枚を追加しました
 
 

南海地震の津波にそなえて 中土佐町役場はすでに高台に移転しました。
美術館も2年後に移るそうで 新美術館の模型ができていました。

 
 

この美術館には何度も来ました。今回思ったことは 町田氏が郷土出身
画家の絵を買い支援したように ひょっとして まだ作家として知られて
ない時代から 司馬遼太郎氏を 援助してきたのではないか

司馬遼太郎氏の 土佐にきて・・の書を見たとき のちに大作家になった
司馬氏が 町田氏へのお礼をこめて これを贈ったのではないか

『竜馬がゆく』『坂の上の雲』など 土佐や愛媛に縁のある小説を書いた
司馬遼太郎氏を 町田菊一氏が援助していても 不思議ではありません。

あ    いえ    これはなんの確証もない すべて私の妄想ストーリーです

『らんまん』牧野富太郎は 実家の財産を食いつぶし まだ莫大な借金で
どうにもならん危機には 肩代わりしてくれるパトロンが現れました。

パトロンとは なにか卑猥なイメージがありますが 支援者とか後援者の
意味と知りました。

ゴルフの観客をパトロンと呼ぶは マスターズだけ これも今回知りました。

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10 コメント

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Unknown (そらママ)
2023-05-18 08:49:02
おはようございます、
パトロンと聞くとちょいと卑猥なイメージがありますが、
町田氏が地元の作家や司馬氏を応援していたのですね、多分金銭的な援助も~
偉大な方なんですね、

牧野富太郎も莫大な借金があり
それを肩代わりされたパトロンがいていたと知りました。
昔の方は太腹な方がいたのですね。

牧野植物園一度出かけてみたいと思いましたが、
車で6時間、遠いですね。
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そらママさんへ (くりまんじゅう)
2023-05-18 10:23:49
そうですよね パトロンと聞くと少し前に流行った 援助交際が
浮かびますものね。『相撲のタニマチ』あれもパトロンになるのかなぁ・・。
牧野富太郎も実家の資金では足りず 支援してくれるパトロンがいたから
大成したように 後世に名の残る人たちは無名の時代を支えてくれた
パトロンがいたから大きな業績を残すことが出来たと思います。

牧野植物園はしばらく満員でしょう
来られるなら 朝ドラが終わる9月以降がいいと思います。
返信する
Unknown (ハイジ)
2023-05-18 11:52:28
らんまんの牧野富太郎。小石川植物園【文京区】は16日、練馬区の牧野記念庭園は17日に行きました。先週から東京。寒くて雨の何日か。急に暑くなりました。小石川植物園は広い。どちらも、らんまんイベント開催。ハイジは体力なく、年齢を知らされました。1950年生。くりまんじゅうさんと同級生です。お相撲さんは毎日見ます。相撲部屋が近くにある。朝。浴衣で国技館から帰る時。東京は面白いし楽しいが疲れる。娘と孫に難聴を助けてもらい、名所旧跡グルメツアー。歩け、歩け。彦根の田舎暮らしには東京は刺激あり。でも体力ないハイジはたまに来るぐらいしか無理。くりまんじゅうさんは元気ですね。
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ハイジさんへ (くりまんじゅう)
2023-05-18 12:37:29
ハイジさんお久しぶりです いや~驚きです昨夜ふと
ハイジさんはお元気かな?と思ったことが通じたのか コメいただき驚きました
こんなこともあるんですね。

東京の牧野博士ゆかりの園に行かれたのですね 朝ドラ放送中はお客様も
多いでしょうし 園内を歩くには体力も要りますが
よく行かれました。

相撲部屋が近くなら毎日力士を見かけたでしょう。
ずっと私よりハイジさんの方が体力があります 情けないことに私は
少し歩くと もうヘトヘトで・・。
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くりまんじゅうさんへ (遅生)
2023-05-18 13:02:27
中土佐町立美術館、全く知りませんでした。ネーミングがそのもので、好ましい(^.^)
各地には、キラリと光る小美術館がまだまだあるのですね。
石川寅治は、私の好きな画家の一人です。
いつか、訪れたいです。
返信する
遅生さまへ (くりまんじゅう)
2023-05-18 15:40:41
言われてみればそうですね 町田美術館でも良かったのに。
寄贈の話が出たとき 町はきっと氏の名前の美術館にと勧めたでしょうが
町田氏が断ったと思います 奥ゆかしいですね。

この日石川寅治の裸婦も展示されており blogに載せるはどうか・・でしたが
遅生さまが寅治を好きと言ってくれましたので↑2枚写真を追加しました。

この版画を見て 乳白色の肌・構図ともに藤田嗣治の『寝室の裸婦キキ』
を連想します。1922-3年に藤田が描いていますので10年経って
寅治が描いた裸婦が 藤田の影響を受けていると素人の目には見えます。

有名画家や作家の作品を800点所蔵ですが 一個人が収集したもののため
代表作ではありませんが 見どころ一杯の作品が並びます。
こちらにお越しの節は ぜひお寄りください。
返信する
Unknown (すみれ)
2023-05-19 11:11:14
中土佐町立美術館があることは知りませんでした。1度行ってみたいです。歌人の吉井勇にも支援してくれる人がいたんですよ
中土佐町役場は、移転したのですね
祖母の里の墓地が、中土佐町役場の近くにあって、御手洗を借りたことでした。父と、お墓参りに何度か行ったことでした。イジーの、父親も、そこに眠っていました。祖母の里へ養子に入っていましたからね
私の里から中土佐町まで60キロメートルの距離がありました。
私の家から、私の里までは150キロメートルでした。
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すみれさんへ (くりまんじゅう)
2023-05-19 11:49:15
世に出るまでの吉井勇にも パトロンがいたのですね。こうしていつの時代でも
苦しいときを支えてくれる人がいたのは 本人に魅力があったからこそですね。

中土佐町役場はJR土佐久礼駅のすぐ近くに移転していました。中土佐町美術館は
以前の役場の隣りでしたが 再来年には↑の説明書きの通り黒潮本陣の駐車場に
移転するそうです。ここなら津波の心配はありません。

黒潮本陣は14-5年前 泊まりの宴会をしました。太平洋を眺めつつ入るお風呂は
気持がいいです。最近リニューアルしたみたいですね。
http://honjin.or.jp/
GWが終わりましたので 平日なら空いていると思います。次にお墓参りに
来られた時は寄ってみてください。食事して日帰り入浴も出来るみたいです。

イジーさんからもコメいただきました。土佐久礼はお父様の眠る地なんですね。
次に帰国しお墓参りするときは 美術館にも寄りたいと言っておられました。
返信する
Unknown (keba)
2023-05-19 22:23:59
ヘテ、改めて見るとちょっとリサラーソンの猫、マイキーに似てるなぁと思いました。
入り口から楽しみになるような期待感高まる正面ですね。

パトロン、そうですね日本語のパトロンってなんかちょっとね(苦笑)

800点にも上るコレクション、素晴らしいですね。
やっぱり戻り鰹のタイミングで行きたいな〜
返信する
kebanecoさんへ (くりまんじゅう)
2023-05-20 06:46:27
リサラーソンの猫とは はて?と見てみたら↑3枚目写真のヘテがそっくりです。
そんなことは知らず 生地屋でかわいいとこの柄の布を買いバッグを縫いました。

町田氏が一代で築いた会社は 今はご長男が継いでおられるようですが
他の文献をみると ご長男もこの美術館に多額の寄付をされているようです。

町田氏に何人の子どもがいたのか分かりませんが 皆さんの意見が一致して
全部を寄贈するって 本当にごきょうだい全員が崇高な方たちばかりだと
感心しました。

いえね 私がその中におれば お父さんの形見だもの800点全部を
寄付しなくともいいではないか 私にも2-3枚は絵をよこせよ!
なんてね きっと思うからです あ~ぁゲスはだめね。
返信する

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