個人型DCに加入できるのは、自営業者、個人事業主と企業年金のない
会社にお勤めの人たちです。詳しくは12月3日のブログをご覧下さい。
個人型DCの掛金は、5,000円以上、1,000円単位です。
所得控除となる月額掛金上限は、
①自営業者、個人事業主の場合・・・68,000円
②企業年金のない会社の社員は・・・18,000円
です。
掛金の前納による割引制度や追納といったことはできません。
指定した銀行口座からの掛金の引き落としは、毎月1回です。引き落とし
日に残高不足で引き落としができなかった場合、翌月2回分引き落としと
いう措置はありませんので、注意しましょう。
掛金の引き落としは、毎月26日(休業日の場合は翌営業日)です。
会社員の場合、掛金の納付には、個人払い込みと給与天引きがあります。
実際は、給与天引きではなく、個人払い込みになるケースが多いです。給
与天引きは、その分事業主に事務手間がかかります。前述のように、掛金
は1度しか引き落としにならないので、もし事業主口座に何らかの都合で、
残高が足りなかった場合、社員は掛金を給与天引きされているのに、実際
は引き落としにならず、払ったことにならなかったということも、ありえます。
事業主から掛金分返却すれば、とりあえず事なきとなると思いますが、そう
とばかりもいえません。退職所得控除の計算です。年数の計算では、1年
未満の月数は1年に繰り上げるからです。事業主のミスで、掛金を1月拠出
できなかったために、60歳以降、DC制度で積み立てたお金を一時金で受け
取る場合、退職所得控除の計算において不利益を蒙ることになるかもしれ
ません。
会社員の場合は、加入時に個人払い込みを選択してもらった方が無難です。
●確定拠出年金のことを、DCといいます。
DCは、defined contributionを略したものです。