ポートフォリオやそれを構成しているファンドに影響を与える要素として、
リスク=σ=ブレ幅があります。
先日のブログで作ったポートフォリオ(国内債券と日本株式で構成)では、
リスク=σ=5.34でした。
ポートフォリオのσの計算は、リターンや手数料のようにファンドの組入
比率による加重平均で計算しません。(→説明は3月18日のブログ)
仮にポートフォリオのσを加重平均で計算すると、どうなるでしょうか?
国内債券ファンド(A)のσは1.74%で組入比率は70%
日本株式ファンド(B)のσは19.62%で組入比率は30%
1.74×0.7+19.62×0.3=7.104
ポートフォリオのリターンや手数料はファンの組入比率の加重平均
だけれど、σ=リスクは加重平均より小さい値となります。
このポートフォリオ(国内債券ファンドが7割、日本株式ファンドが3割)の
リターンは3%、リスクは5.34%です。
100万円をこのポートフォリオで運用すると、1年間での騰落の幅は、
1,136,800円から923,200円です。
リスク=ブレ幅は2標準偏差内に収まる確率が95%ですから
値上がりすると→3+(5.34×2)=13.68%
値下がりすると→3-(5.34×2)=‐7.68%
リターンが3%のポートフォリオを作る場合、これまでの検証から、
債券ファンドを7割、株式ファンドを3割とするのが、大体の目安に
なるようです。
この1月から書き始めた『運用』に関するブログの目的の一つは、
ポートフォリオのリスクの計算でした。
自分に合ったポートフォリオを作ること、そしてそのリスクを
計算して認識しておくことは大切です。特にリスクが重要だと
思います。『自分のお金の運用先は、どれだけのブレ幅を持っ
ているか』を、確かめる参考になることを願っています。