褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 人生の特等席(2012) クリント・イーストウッドが魅せます

2015年07月04日 | 映画(さ行)
 あの傑作グラン・トリノでメガホンを自ら取りつつ、主演もこなしたクリント・イーストウッド。彼は『もうこれからは俳優業を引退して監督業に専念する』と言いながら、そのグラン・トリノから4年ぶりに主演したのが今回紹介する映画人生の特等席。それにしても、なぜあっさり前言を取り消して主役を演じることになってしまったのか?ストーリーの内容に興味をもったことがあるかもしれないが、本作の監督であるロバート・ロレンツは、数々のイーストウッド作品を裏方として支えてきた存在。しかも今回が初監督作品。
 そんな恩人の初監督作品の記念に主演をしてほしいと頼まれたら、義理と人情に篤いクリント・イーストウッドのこと。ここはいっちょ、恩人のために俺が一肌ぬいでやろうかと思っても不思議なことは何もないし、しかも熱いエールにクリント・イーストウッドが最高の演技をもって応えた。
 よく、クイント・イーストウッドは大根役者のレッテルを貼られる時があるが、今回の役柄は彼にしかできなかった。もしも演技派の代表みたいに言われることのあるダスティン・ホフマンが演じていたらどうなる、そして想像もしたくない。

 内容的にはクリント・イーストウッド演じる高齢の野球スカウトマンだが、かつては超一流としてならしていたが、寄る年の波には勝てず選手を見極める肝心の視力は衰え、しかも野球スカウトマンの世界においてのデジタルな若手スカウトマンの台頭、娘とは今でも交流はあるものの確執が続き話し合おうとしても喧嘩になってしまう。
 ある意味世代間のギャップによる対立構造を巧みに盛り込みながら、家族、友情、野球といった古き良きアメリカを感じさせ、一方で出世欲、拝金主義、コンピューター重視といった現代アメリカの象徴している部分も感じさせる。頑固一徹な昔風のオヤジであるクリント・イーストウッドはもちろん古き良きアメリカを体現する側。なんだか昔のアメリカって素敵な国だったんだよな~と思わせる。

 さて、野球映画でありながらも、人間同士の絆に感動するストーリーとはいかなるものか。
 ガス(クリント・イーストウッド)は、かつては野球名スカウトマンでありながらも、自分が見つけてきた選手はすっかりスランプに陥り、しかも肝心なことに視力の衰えが顕著になってきた。33歳になる娘ミッキー(エイミー・アダムス)は弁護士であり、今は更なる出世のために男よりも仕事に猛烈に打ち込む日々。この父と娘は度々顔を合わせているようだが、出会えば喧嘩ばかりしている。
 ある時、球団は若くて有望なスカウトマンであるフィリップ(マシュー・リラード)の台頭もあり、すっかり成果がでないガス(クリント・イーストウッド)に対して残り三ヶ月の期間をもって契約終了することを決定。それでも野球スカウトマンを続けることに自分の存在価値があると信じているガス(クリント・イーストウッド)は更なる契約延長を望み、もしかしたらコレが最後になるかもしれないノースカロライナへ大リーグドラフトの目玉選手のスカウトの旅にでる。ところが、なぜかスカウトの旅に娘のミッキー(エイミー・アダムス)が一緒についてきてしまうのだが、そのことは父と娘に様々な出来事を生じさせてしまうのだ・・・

 かつてブラッド・ピット主演でマネー・ボールという映画があったが、あの映画はまさにコンピューターを使ってのデータ分析及び、その基準となる選び方が斬新的だった。野球スカウトマンの世界にも新しい波がやってきたことを告げる映画だったが、本作のクリント・イーストウッド演じる野球スカウトマンはそれとは全く真逆のタイプ。徹底した現場主義で自らの目と耳を駆使して選手を判断する昔ながらのスカウトマン。本作においてもイーストウッド演じるスカウトマンが対決するのは、現場なんか見ずにコンピューターでデーター分析するタイプのスカウトマンだ。さて、この対決はどちらに軍配が上がるのか?この結末を見ていると、ある一つの事に気付く。最後に人生の勝者になるのは結局はカネの力なんかでは無いということ。人間同士の友情、絆、思いやりの方が大切なんだということがわかる。自分でも驚いたのが、ハリウッド映画からこんな素敵なことを改めて気づかさせられたこと。これだからこそ、すっかりアメリカに対して絶望した気分になっても、まだまだあの国には色々な面で期待ができる。

 あんまり説得力のない父と娘の確執の原因、新しい有望選手を見つけてくるシーンなんかはマジかよ!と思わせるが、そんなところは突っ込む場面では無い。むしろ父と娘が結束して起き上がろうとする人間ドラマとして褒め称えるシーンだろう。俺はコンピューターなんて全く知らないアナログ人間を自覚している人、やっぱりアメリカって良い国だよな~と思っている人、見終わった後に気分が良くなる映画を観たいよね~と思っている人などには映画人生の特等席をお勧めとして挙げておこう

人生の特等席 [DVD]
クリント・イーストウッド,エイミー・アダムス,ジャスティン・ティンバーレイク,ジョン・グッドマン
ワーナー・ホーム・ビデオ


人生の特等席 [Blu-ray]
クリント・イーストウッド,エイミー・アダムス,ジャスティン・ティンバーレイク,ジョン・グッドマン
ワーナー・ホーム・ビデオ


にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ
     
 人気ブログランキングに参加しております。クリックお願いします





 

 
 
 
 
 

 

 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする