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アラン・ドロンとチャーズル・ブロンソンが共演したフランス製クライムサスペンス。ちょっと昔の映画ファンなら胸が躍るような組み合わせ。アラン・ドロンのクールさと、チャールズ・ブロンソンの男臭さ。対照的な2人の個性がぶつかり合い、それはやがて真の男の友情として昇華される。
日本では凶悪犯と戦うアクション映画でよく知られるチャールズ・ブロンソンだが、彼が大スターとして認知される切っ掛けになった映画が今回紹介する映画さらば友よ。本作に出演時は既に彼も40歳半ば過ぎ。そんな遅咲きの大スターが魅せる渋さは、彼のそれまでの生き様が観ている我々に伝わってくるし、彼の魅力がいっぱい詰まった作品だ。なんて褒めておきながら、実は彼のキャラクターだが、けっこう変な奴。事あるごとに『イエッ~』と叫び、なぜか美形スターであるアラン・ドロンの行く場所に必ず現われるストーカー(?)振りを見せる。しかも、彼を追いかけているうちに、一緒にビルの中の金庫室に閉じ込められてしまうようなオッチョコチョイな面を見せてしまう。
一方、当時既にフランスの大スターであったアラン・ドロンのキャラクターも何だか変な奴だ。知らない美女から声を掛けられ、そのまま放っておけば良いのに頼みを聞いてやる。『私が横領したお金を、あるビルの一室の金庫にこっそり戻してよ!』。わざわざ割に合わないような苦労をしてまで知らない女性の頼みを実行してやろうとする理由が最後までよくわからなかった。アラン・ドロンほどの格好良い容姿ならナンパ成功率100%に近いはず。しかし、どう考えても『成功した暁にはこの美女を抱ける』ことぐらいしか適当な理由が見当たらなかったのだが、その真相は何だろう?。
観ている途中は、お粗末さを感じさせる2人の行動に白けた気分にさせられたのだが、観終わった後はこの映画スゲ~!なんて評価が大逆転。野球で言えば、最初のイニングで先制点を取って期待させながら、中盤のイニングで失点を重ねて逆転されてしまい、そのままシュウリョ~、と思いきや最後に一発逆転サヨナラホームラン。結末がこれぞフランス映画だと感じさせるストーリーとは如何なるものか。
アルジェリア戦争から帰ってきた船がマルセイユの港に帰ってきた。降り立った多くの兵士の中に、軍医であるバラン(アラン・ドロン)、そしてアメリカ人である兵士ブロップ(チャールズ・ブロンソン)がいた。バラン(アラン・ドロン)にイザベル(オルガ・ジョルジュ・ピコ)という名の女性が話しかけるが、バラン(アラン・ドロン)はひたすら無視。その様子を見ていたブロップ(チャールズ・ブロンソン)は、バラン(アラン・ドロン)はきっと何かワケありだと睨み、ブロップ(チャーズル・ブロンソン)はしつこく彼を追いかける。
バラン(アラン・ドロン)はイザベル(オルガ・ジョルジュ・ピコ)の車に乗り込み、その場を離れるが、彼女から意外なことを頼まれる。それは横領してしまったお金を、こっそりオフィスビルの中にある金庫に返すこと。実行する当日、クリスマスの連休で誰も居なくなったビルに入り込んだバラン(アラン・ドロン)だったが、なぜかブロップ(チャールズ・ブロンソン)も一緒にビルに入り込んでいて、2人は一緒に金庫室に閉じ込められてしまう。最初は、お互いの思惑も絡み、いがみ合っていた2人だったが、次第にお互いの生い立ちを知るにつれて奇妙な友情が芽生えだす。
結局2人は当初の目的を叶えることこそ出来なかったが、ドサクサに紛れて巧くビルから抜け出すことに成功。2人はお互いが今まで出会った事が無い、知らぬ者同士ということにして別れるのだが・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/atten.gif)
冒頭での2人が港に降り立つシーンの描き方が非常に格好良いし、この時に流れる音楽も痺れそうになるぐらい素敵で、もの凄く期待させる。しかし、前述したようにその後の展開が変な感じで、どこか居心地が悪い。本当ならビルに2人が閉じ込められるシーンは、もっとスリルを感じる出来栄えになっても良い筈なのだが、これが意外に盛り上がらない。しかし、ここを我慢して観ればチョッとした驚きを味わえるし、最後には今までの違和感がぶっ飛ぶような名シーンを目撃することができる。それは男同士の友情とは決して言葉を交わさなくても、ちょっとした仕草で分かり合えるんだということ。
変な場面、ツッコミどころもあるが、印象的なシーンが多い。チャールズ・ブロンソンが満たされた硝子カップにコインを一枚、二枚、・・・とこぼれないように入れていくシーンは俺も真似たことがあるし、金庫のナンバーの件は印象的。ビルに閉じ込めれているシーンにしても個人的には不満だったが、観る人によっては充分にスリルを感じることができる人もいるだろう。
とにかくかつてのフランス映画らしい後味に酔いしれたい人、チャールズ・ブロンソンのファンの人、それから名作禁じられた遊びに出演していた女の子が、こんな大人の女性になってしまったのか!なんて観方もあるだろう。とにかく男の友情に感動したい人には映画さらば友よはお勧めだ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_warai.gif)
フランスが誇る二枚目スターがアラン・ドロン。多くの名作に出演しているだけにお勧め作品多数。映画史に残るサスペンス映画の傑作太陽がいっぱい、青春、アドベンチャー、恋愛、友情、アクションなど映画的面白さを全てぶち込んだような冒険者たち、御大ジャン・ギャバンと共演した現金強奪サスペンスの傑作地下室のメロディー、ルキノ・ヴィスコンティ監督の若者たちのすべて、彼のクールな魅力に満ちているサムライ・・・他にもたくさんありそうです。
とっても渋いチャールズ・ブロンソンは、脇役時代を含めると名作多数。日本人にはアクション映画のイメージが強い。晩年の作品ではショーン・ペンの初監督作品のインディアン・ランナーにおける兄弟の父親役が良いです。
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日本では凶悪犯と戦うアクション映画でよく知られるチャールズ・ブロンソンだが、彼が大スターとして認知される切っ掛けになった映画が今回紹介する映画さらば友よ。本作に出演時は既に彼も40歳半ば過ぎ。そんな遅咲きの大スターが魅せる渋さは、彼のそれまでの生き様が観ている我々に伝わってくるし、彼の魅力がいっぱい詰まった作品だ。なんて褒めておきながら、実は彼のキャラクターだが、けっこう変な奴。事あるごとに『イエッ~』と叫び、なぜか美形スターであるアラン・ドロンの行く場所に必ず現われるストーカー(?)振りを見せる。しかも、彼を追いかけているうちに、一緒にビルの中の金庫室に閉じ込められてしまうようなオッチョコチョイな面を見せてしまう。
一方、当時既にフランスの大スターであったアラン・ドロンのキャラクターも何だか変な奴だ。知らない美女から声を掛けられ、そのまま放っておけば良いのに頼みを聞いてやる。『私が横領したお金を、あるビルの一室の金庫にこっそり戻してよ!』。わざわざ割に合わないような苦労をしてまで知らない女性の頼みを実行してやろうとする理由が最後までよくわからなかった。アラン・ドロンほどの格好良い容姿ならナンパ成功率100%に近いはず。しかし、どう考えても『成功した暁にはこの美女を抱ける』ことぐらいしか適当な理由が見当たらなかったのだが、その真相は何だろう?。
観ている途中は、お粗末さを感じさせる2人の行動に白けた気分にさせられたのだが、観終わった後はこの映画スゲ~!なんて評価が大逆転。野球で言えば、最初のイニングで先制点を取って期待させながら、中盤のイニングで失点を重ねて逆転されてしまい、そのままシュウリョ~、と思いきや最後に一発逆転サヨナラホームラン。結末がこれぞフランス映画だと感じさせるストーリーとは如何なるものか。
アルジェリア戦争から帰ってきた船がマルセイユの港に帰ってきた。降り立った多くの兵士の中に、軍医であるバラン(アラン・ドロン)、そしてアメリカ人である兵士ブロップ(チャールズ・ブロンソン)がいた。バラン(アラン・ドロン)にイザベル(オルガ・ジョルジュ・ピコ)という名の女性が話しかけるが、バラン(アラン・ドロン)はひたすら無視。その様子を見ていたブロップ(チャールズ・ブロンソン)は、バラン(アラン・ドロン)はきっと何かワケありだと睨み、ブロップ(チャーズル・ブロンソン)はしつこく彼を追いかける。
バラン(アラン・ドロン)はイザベル(オルガ・ジョルジュ・ピコ)の車に乗り込み、その場を離れるが、彼女から意外なことを頼まれる。それは横領してしまったお金を、こっそりオフィスビルの中にある金庫に返すこと。実行する当日、クリスマスの連休で誰も居なくなったビルに入り込んだバラン(アラン・ドロン)だったが、なぜかブロップ(チャールズ・ブロンソン)も一緒にビルに入り込んでいて、2人は一緒に金庫室に閉じ込められてしまう。最初は、お互いの思惑も絡み、いがみ合っていた2人だったが、次第にお互いの生い立ちを知るにつれて奇妙な友情が芽生えだす。
結局2人は当初の目的を叶えることこそ出来なかったが、ドサクサに紛れて巧くビルから抜け出すことに成功。2人はお互いが今まで出会った事が無い、知らぬ者同士ということにして別れるのだが・・・
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冒頭での2人が港に降り立つシーンの描き方が非常に格好良いし、この時に流れる音楽も痺れそうになるぐらい素敵で、もの凄く期待させる。しかし、前述したようにその後の展開が変な感じで、どこか居心地が悪い。本当ならビルに2人が閉じ込められるシーンは、もっとスリルを感じる出来栄えになっても良い筈なのだが、これが意外に盛り上がらない。しかし、ここを我慢して観ればチョッとした驚きを味わえるし、最後には今までの違和感がぶっ飛ぶような名シーンを目撃することができる。それは男同士の友情とは決して言葉を交わさなくても、ちょっとした仕草で分かり合えるんだということ。
変な場面、ツッコミどころもあるが、印象的なシーンが多い。チャールズ・ブロンソンが満たされた硝子カップにコインを一枚、二枚、・・・とこぼれないように入れていくシーンは俺も真似たことがあるし、金庫のナンバーの件は印象的。ビルに閉じ込めれているシーンにしても個人的には不満だったが、観る人によっては充分にスリルを感じることができる人もいるだろう。
とにかくかつてのフランス映画らしい後味に酔いしれたい人、チャールズ・ブロンソンのファンの人、それから名作禁じられた遊びに出演していた女の子が、こんな大人の女性になってしまったのか!なんて観方もあるだろう。とにかく男の友情に感動したい人には映画さらば友よはお勧めだ
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とっても渋いチャールズ・ブロンソンは、脇役時代を含めると名作多数。日本人にはアクション映画のイメージが強い。晩年の作品ではショーン・ペンの初監督作品のインディアン・ランナーにおける兄弟の父親役が良いです。
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