昨日紹介したばかりのニューヨーク市の地下鉄ハイジャックというアイデアが秀逸の1974年製作のサブウェイ・パニックのリメイク作品が今回紹介するサブウェイ123 激突だ。単純に面白さだけなら本作の方が上をいくか。
サブウェイ・パニックにおける地下鉄公安部長と地下鉄ハイジャック犯のリーダーとの心理戦が非常に楽しい映画だったが、本作品においても息詰まるような心理戦は健在だ。そして現代風にリメイクされているだけに金融危機、インターネットといった極めて現代的なツールが活かされている。
色々とリメイク基からの変更点はあるが、その内のいくつかを例に挙げると、全くの役立たずだったニューヨーク市長が本作品ではそれなりに頑張っていたり、帽子、目がね等で同じような格好で変装していた犯行グループが本作品においては変装などせずに堂々と素顔を晒していたり、犯行グループとの交渉役が地下鉄公安局警部補から地下鉄運行司令塔の職員に変更している。そして、物価が上がっている影響で身代金が100万ドルから1000万ドルに上がっている。その他にリメイク基は女性蔑視発言が多かったが本作ではそのようなことはない。
更に大きな変更点と言えば犯行グループのリーダーがリメイク基では落ち着いた口調で冷静沈着だったのが、本作のジョン・トラヴォルタ演じるリーダー格の男は怒鳴り声をあげていて、容赦なく発砲してしまうように怖い奴に描かれている。そして、トラヴォルタと対峙することになってしまうデンゼル・ワシントン演じる交渉人のキャラクターに深みが出ている
さて、地下鉄の職員と地下鉄ハイジャック犯が繰り広げる息詰まるバトルが繰り広げられるストーリーとは?
ニューヨークにおいて、地下鉄がライダー(ジョン・トラボルタ)と名乗る男をリーダーとする犯行グループによってハイジャックされる。運行司令室で働くガーバー(デンゼル・ワシントン)は異変に気付く。信号が青なのに運行をストップしている電車があったからだ。しかも驚いたことにその電車は車両が切り離される。
ようやくガーバーはライダーとの交渉に成功するが、ライダーの要求は『今から1時間以内に1000万ドルを現金で持ってくること。時間内に届かない場合は1分経過する毎に人質を1人ずつ殺す。』
トンデモな要求にガーバーは驚き、明らかに自分の手に負える範囲の問題ではないために、ニューヨーク市警のカモネッティ警部補(ジョン・タトゥーロ)に交渉役をバトンタッチして自宅に帰ろうとするのだが、なぜかライダーは交渉役にガーバー以外は受付けない。思わぬ相手から勝手に気に入られてしまったガーバーは結局自宅へ帰ることが出来ずに、ライダーの交渉役兼お話相手になってしまう。
ガーバーは人質の命を助けるため、そして犯行グループの正体及び目的は何かを探るために知力をフル活動させてライダーと対決する・・・
ジョン・トラボルタ演じる犯行グループのリーダーの切れっぷりが強烈で、ハイジャックされた電車内では非常に緊迫感が漂っている。地下鉄の電車内という閉じられた空間の中で、銃声が鳴り響く様子は怖い。
しかし、ガーバーとライダーの腹の探りあいによる会話はウィットに富んでおり笑えるし、地下鉄の線路を人間が渡り歩いているシーンもなかなかの見せ場。地下鉄の線路を歩く人など滅多に居ないと思うが、本当に危険だから絶対に真似をしてはいけないことがよくわかる。
そして、デンゼル・ワシントンが流石だ。いつも強い人間を演じているが、前半はその個性を押し殺して普通の人間を演じている。そして、後半はそれまでの鬱憤を晴らすかのように犯人を猛然と追い詰める。この切り替えが見事だ。
デンゼル・ワシントンとジョン・トラボルタの二大スターの対決が楽しめ、スタイリッシュな映像が冴えているサブウェイ123 激突はお勧めであり、ぜひリメイク基のサブウェイ・パニックと見比べて欲しい
監督は派手な映像表現が好きなトニー・スコット。本作と同じくデンゼル・ワシントン主演のカーチェイスシーンが斬新的なデジャヴ、ウィル・スミス主演の典型的な巻き込まれサスペンス映画エネミー・オブ・アメリカ等がお勧め。他にトム・クルーズ主演の大ヒット映画トップ・ガンが有名
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サブウェイ・パニックにおける地下鉄公安部長と地下鉄ハイジャック犯のリーダーとの心理戦が非常に楽しい映画だったが、本作品においても息詰まるような心理戦は健在だ。そして現代風にリメイクされているだけに金融危機、インターネットといった極めて現代的なツールが活かされている。
色々とリメイク基からの変更点はあるが、その内のいくつかを例に挙げると、全くの役立たずだったニューヨーク市長が本作品ではそれなりに頑張っていたり、帽子、目がね等で同じような格好で変装していた犯行グループが本作品においては変装などせずに堂々と素顔を晒していたり、犯行グループとの交渉役が地下鉄公安局警部補から地下鉄運行司令塔の職員に変更している。そして、物価が上がっている影響で身代金が100万ドルから1000万ドルに上がっている。その他にリメイク基は女性蔑視発言が多かったが本作ではそのようなことはない。
更に大きな変更点と言えば犯行グループのリーダーがリメイク基では落ち着いた口調で冷静沈着だったのが、本作のジョン・トラヴォルタ演じるリーダー格の男は怒鳴り声をあげていて、容赦なく発砲してしまうように怖い奴に描かれている。そして、トラヴォルタと対峙することになってしまうデンゼル・ワシントン演じる交渉人のキャラクターに深みが出ている
さて、地下鉄の職員と地下鉄ハイジャック犯が繰り広げる息詰まるバトルが繰り広げられるストーリーとは?
ニューヨークにおいて、地下鉄がライダー(ジョン・トラボルタ)と名乗る男をリーダーとする犯行グループによってハイジャックされる。運行司令室で働くガーバー(デンゼル・ワシントン)は異変に気付く。信号が青なのに運行をストップしている電車があったからだ。しかも驚いたことにその電車は車両が切り離される。
ようやくガーバーはライダーとの交渉に成功するが、ライダーの要求は『今から1時間以内に1000万ドルを現金で持ってくること。時間内に届かない場合は1分経過する毎に人質を1人ずつ殺す。』
トンデモな要求にガーバーは驚き、明らかに自分の手に負える範囲の問題ではないために、ニューヨーク市警のカモネッティ警部補(ジョン・タトゥーロ)に交渉役をバトンタッチして自宅に帰ろうとするのだが、なぜかライダーは交渉役にガーバー以外は受付けない。思わぬ相手から勝手に気に入られてしまったガーバーは結局自宅へ帰ることが出来ずに、ライダーの交渉役兼お話相手になってしまう。
ガーバーは人質の命を助けるため、そして犯行グループの正体及び目的は何かを探るために知力をフル活動させてライダーと対決する・・・
ジョン・トラボルタ演じる犯行グループのリーダーの切れっぷりが強烈で、ハイジャックされた電車内では非常に緊迫感が漂っている。地下鉄の電車内という閉じられた空間の中で、銃声が鳴り響く様子は怖い。
しかし、ガーバーとライダーの腹の探りあいによる会話はウィットに富んでおり笑えるし、地下鉄の線路を人間が渡り歩いているシーンもなかなかの見せ場。地下鉄の線路を歩く人など滅多に居ないと思うが、本当に危険だから絶対に真似をしてはいけないことがよくわかる。
そして、デンゼル・ワシントンが流石だ。いつも強い人間を演じているが、前半はその個性を押し殺して普通の人間を演じている。そして、後半はそれまでの鬱憤を晴らすかのように犯人を猛然と追い詰める。この切り替えが見事だ。
デンゼル・ワシントンとジョン・トラボルタの二大スターの対決が楽しめ、スタイリッシュな映像が冴えているサブウェイ123 激突はお勧めであり、ぜひリメイク基のサブウェイ・パニックと見比べて欲しい
監督は派手な映像表現が好きなトニー・スコット。本作と同じくデンゼル・ワシントン主演のカーチェイスシーンが斬新的なデジャヴ、ウィル・スミス主演の典型的な巻き込まれサスペンス映画エネミー・オブ・アメリカ等がお勧め。他にトム・クルーズ主演の大ヒット映画トップ・ガンが有名
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