今年のシルバー修学旅行は駆け足一泊で茨城方面へ出かけたのだが、盛だくさんで見所いっぱいの旅行だった。
まず初日は筑波の宇宙開発センターへ。日本の宇宙開発最先端技術に触れ甚だ感銘を受けた。想像を絶するスケールの宇宙を垣間見た気分。自分という個が如何に小さい存在かということを思い知らされる。糸川博士が開発したといわれるペンシル・ロケットと最新の宇宙ロケット。技術革新には驚くばかり。
次に向かったのが、阿見町にある「予科練平和記念館」だった。最先端の科学に触れたあと、60数年間も前の時代にいきなり引き戻され、あまりのショックに言葉が出ない。シルバー旅行一行のうち、男性3名は昭和5~6年生まれだから、戦争体験者だ。戦場には行かなかったものの、学徒動員で工場へ駆り出され、空襲も経験しているし、私の場合はグラマン米艦載機の機銃掃射も受けた。中学時代の先輩はみな予科練に憧れていたことを思いだす。
次は大子町にある「袋田の滝」。日本三名瀑のひとつに数えられるとのことで、私は過去に行ったことがあると思っていたのだが、これは勘違いだったようだ。今回は雨量が少ない時期だったようで、水流はあまり多くはなかったが、スケールは大きい。
二日目はまず「大洗水族館=アクアワールド・大洗」へ。凶暴なはずの鮫とおとなしそうな魚が共存しているのが不思議。この水族館のスケールの大きさには驚くばかりだ。はて、大地震でも発生して、この巨大なガラスが割れたらどうなるのだろうなどと、つまらぬことを考えてしまう。昼食はここの海鮮丼を食べたのだが、魚どもに囲まれて食事するのは妙な気分だった。
最後は潮来のあやめ祭りへ。ここでは一時間ほど船で見て回ったのだが、もう少し観光設備に力を入れたらいいのに、などと思ってしまう。町営の祭りだとあまり予算がとれないのかな?
旅行の最後はいつもの通り、地元に帰って「蕎麦屋」で打ち上げ。楽しく有意義な二日間の修学旅行は無事終わった。
2014年6月シルバー修学旅行