私は文字通りの下戸で、本来ウィスキーはおろか、他のお酒などについても語る資格など全くないのです。そんな私ですが、あるきっかけでウィスキーについて勉強してみたいと思ったのです。
私の住む町内では、月に一度、同好の皆さんが集まってカラオケを楽しみます。自治会館に設備があるので、男女合わせて20名近く集まります。私は元来あまり「カラオケ」が好きではありませんが、町内の皆さんとのお付き合いも大切ですし、時々顔を出しています。男性の皆さんは大体ビール、お酒、ウィスキーなどアルコール持参です。手ぶらというわけにもいかず、私もビールやお酒を持ち込むこともあります。参加の皆さん、カラオケも好きですが、お酒を飲んで、皆さんとわいわいがやがや談笑するのが楽しみなのですね。これはある意味いいことだとは思っています。 時あたかも、朝ドラでウィスキーにまつわるお話で盛り上がっていますし、誰かがウィスキーを持参するようなことでもあると、自然と、ウィスキーについての話題が弾みます。
しかし、皆さんのお話を聞いていると、どうもウィスキーについての知識が生半可に感じられてならないのです。かく言う私もご同様です。 そんなこともあって、少しウィスキーについて調べてみようと思い、本を読み始めたのです。
朝ドラでは、マッサンがスコットランドでウィスキー造りを勉強し、日本に帰ってからのお話です。 本を読んでまず思い知らされたのは、第一に、スコットランドへ辿り着くこと自体が大変なことだった時代だということ。 横浜からサンフランシスコへ。そして、アメリカ大陸を横断してニューヨークへ。そこで、査証の所得に時間がかかり、更に何ヶ月も滞在。第一次世界大戦のさなかですから、船旅も相当に危険だったようですし。やっとの思いで英国へ。それから更に鉄道でスコットランドへと。
今の時代、国と国の間の移動なんて、ジェット機のお陰で遠い国へだって10数時間で行けますし、情報の伝達なんぞは瞬時です。生きている時代が全く違うのです。そんなことを思い知らされ苦労の度合いが違うことに唖然としています。 しかし、この本、なかなかに面白いです。
ヒゲのウヰスキー誕生す (新潮文庫) | |
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