自然災害が少ないことで京都は都として
長期間君臨したと良く聞きます。
以前「地名から歴史を読む方法」という著書も
紹介した記憶があります。
しかし、今回の東日本地震災害を目の当たりにし、
過去の地震経歴を調べてみました。
流石に地震列島日本。
京都もご多分に漏れず少ないとは言え、ありました。
タイトルのかの有名な鴨長明方丈記、
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、
久しくとどまりたるためしなし」
の後方には、
「山は崩れて河を埋み、 海は傾きて陸地を侵せり。
土裂けて水湧き出で、巌割れて谷にまろび入る」そして
余震は三ヶ月にもわたって続いた、
という記述がありました。
この1185年8月13日文治京都地震がM7.4。
そしてウィキペディア地震の年表によれば、
直近が1830年12月19日文政京都地震M6.4、
死者280人で二条城など損壊、
と。
ここ180年間は直下型の大地震はない。
しかし、京都盆地の成り立ちが扇状地であることで、
方丈記にもある「土裂けて水湧き出で」は
水はけの良い地下堆積層に貯まる水瓶が噴出した
やわい地盤とも考えられます。
ゆく河の流れは絶えずしての無常観と
滑りやすい地層…だということになります。
救いは四神相応の地と言われる地形と
桓武天皇が幾重にも施した怨霊対策に依るところが
幸いしているようです(笑)
追)元号の「文」が付くと危険だとの法則も成り立つ?