京都不動産コンサルタントのブログ
新築物件の間取表示と現物とのギャップに
私でも不思議に思うこともあります。
厳密に言えば(公取基準)1帖が1.62㎡ですから
0.9m×1.8mということです。
これは設計単位が0.9mで、
その900mmを9百モジュールという言い方をします。
今はこのキュウヒャクモジュールが一般的になっているようです。
しかし、現実和室の形状を見て不思議に思われる方も
多いのではないでしょうか。
どう見ても縦横比の違う畳が多い、
柱の(特にマンションの場合)出っ張りが
えぐれた変形畳が目立つ、
等々1枚として同じ畳がないと。
ですから和室の場合の注意点は、
畳の帖数で部屋の広さは判断するのは間違っている場合も、
住宅メーカーさんによっては、あるということです。
私がメーカーにいたその昔は、
910mmのキュウヒャクトーモジュールでした。
これが結構使い勝手があった覚えがあります。
尺貫法の1尺が303mmで6尺が1820mmとなり1間。
1間1820mm×1間1820mmが1坪です。
これは畳2枚分。
1尺は尺骨(ひじ)の長さから由来し、
その6倍の1間がほぼ両手を広げた程度ですね。
メジャーが無いときは自分の体で
変則部屋や廊下を計った思えがあります。
事前に体のサイズを測っておき、
体モジュールを決めておけばとっさの時も結構
役に立つのではないでしょうか。
因みに1尺は殆ど1フィートで、
大工さんが輸入部材も難なく捌けるのも判ります。
体を基本にした測定といえば、
遠い昔の卑弥呼の墓の大きさは
魏志倭人伝では100歩あったといいます。
その頃の1歩は約1mということで、
100mの大型古墳であることが
卑弥呼の墓の最低条件だということです。