京都不動産コンサル研究所所長の徒然草

ジャストアンサーやマンションってどうよで相談員を担当。又アマゾン書籍や宅建登録講習講師を通して後進の育成も心掛けています

住宅パンフレットの帖数に信憑性は?

2011年10月12日 | 建築のこと

京都不動産コンサルタントのブログ

新築物件の間取表示と現物とのギャップに
私でも不思議に思うこともあります。

厳密に言えば(公取基準)1帖が1.62㎡ですから
0.9m×1.8mということです。

これは設計単位が0.9mで、
その900mmを9百モジュールという言い方をします。

今はこのキュウヒャクモジュールが一般的になっているようです。

しかし、現実和室の形状を見て不思議に思われる方も
多いのではないでしょうか。

どう見ても縦横比の違う畳が多い、
柱の(特にマンションの場合)出っ張りが
えぐれた変形畳が目立つ、
等々1枚として同じ畳がないと。

ですから和室の場合の注意点は、
畳の帖数で部屋の広さは判断するのは間違っている場合も、
住宅メーカーさんによっては、あるということです。

私がメーカーにいたその昔は、
910mmのキュウヒャクトーモジュールでした。
これが結構使い勝手があった覚えがあります。

尺貫法の1尺が303mmで6尺が1820mmとなり1間。
1間1820mm×1間1820mmが1坪です。
これは畳2枚分。

1尺は尺骨(ひじ)の長さから由来し、
その6倍の1間がほぼ両手を広げた程度ですね。

メジャーが無いときは自分の体で
変則部屋や廊下を計った思えがあります。
事前に体のサイズを測っておき、
体モジュールを決めておけばとっさの時も結構
役に立つのではないでしょうか。

因みに1尺は殆ど1フィートで、
大工さんが輸入部材も難なく捌けるのも判ります。

体を基本にした測定といえば、
遠い昔の卑弥呼の墓の大きさは
魏志倭人伝では100歩あったといいます。
その頃の1歩は約1mということで、
100mの大型古墳であることが
卑弥呼の墓の最低条件だということです。

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