京都不動産コンサル研究所所長の徒然草

ジャストアンサーやマンションってどうよで相談員を担当。又アマゾン書籍や宅建登録講習講師を通して後進の育成も心掛けています

100年前の雨漏り

2010年04月01日 | 借地借家について
京都不動産コンサルタントのブログ

たまたま大正時代の京町家の2店舗。
どうもどちらも同じような雨漏りです。

改装工事で前店舗の内装解体した途端、
工事業者が泣きついてきて言うことには、
「土台がありません」そして片や「土壁が水で濡れています」という。

雨漏りで濡れているのは
古い物件にありがち、
ある程度予測も付き原因を探る作業に入ることになります。

しかし、
土台がない、
柱が浮いています、
とはにわかに信じられません。

工務店が取り急ぎ持参した写真には
おぞましくも指摘の通り、
亡霊写真でした。

柱が途中から段々細くなり基礎の立ち上りに達していません。
土台は少しあったものの
ほうきで掃くとなくなったという。

経年劣化とお隣さんとの境界隙間からの
雨漏りで腐ったとのこと。
おおよそ100年ですから仕方ありません。

前借主も気が付いていたものを報告がなかったようで、
今さらながら悔やまれるも、
災い転じてこれを機会に構造補強に取り掛かることに。

賃貸店舗の場合、
内装工事については借主の責任にて改修するも、
構造躯体はオーナーさん負担が原則。
工事細目分担で気持ちよくお互い納得して頂き、
後は店舗のスムーズな工事と
商売の発展を祈るばかりです。
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