枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

十三夜

2008年10月11日 | Weblog
 今晩は、十三夜です。

 個人的には、旧暦の方でないと、どうも情景がしっくりきません。

 日本の純文学に書かれているものとしては、『十三夜』と『野菊の墓』らしいですね。
 伊藤佐千夫は読んでいるのに記憶がない。文中にあるらしいが、やっぱりタイトルが影をなして、覚えてないんですわ。

 読み返さねば、って。いつになるやらねえぇ。
 野菊も、こどもの頃は、畑の日溜りの、石崖の処に、群れ成して咲いていたのに、農薬で影も形もない。

 人間て、自分勝手なものですね。自然は自然の中にあってこそ、いいのであって、それを家に持ち帰って、花瓶に挿したところでもはや、そこには自然はなく、まやかしである。というのもやっとわかった。

 祖母が、手折ることをせず、ここで見るから野菊なんじゃ。といったことばが心に沁みこむ。
 山野草を根こそぎ掘って帰り、それを増やそうだのとは、自然を元に還すのではなく、ましてエコなどでもないと思える。

 している努力はいかんせん自然を壊しているのだもの。それよりそこに入らせないようにして、あらゆる種類の種を泥団子にして蒔いた方がいいのに、と心が凍りついていくんだ・・・。

 枇杷の花芽です。昨年の旧暦の十三夜のあたり。
 2cm×3cmの塊になっています。これが薄茶色の苞の状態。この後、徐々に咲き始め、馥郁とした匂いを辺りに撒き散らします。

 我が家の箱庭には、四季咲きのバラと銀木犀が咲き誇っていますです。
 最近、夜更けは読書三昧。ハードカバーは重いので、もっぱら文庫です。

 七瀬三部作も読もう。体と時間のやりくりに、寝食を忘れそうです。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする