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枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

旅愁

2008年10月18日 | Weblog
 枇杷の木の下に佇んでいると、風の音がする。カマキリがゆっくりと移動する。蛙はじっと日向ぼっこをしている。枇杷の葉には、丸くかじった後だの、葉巻のようになったのが、ちらほらと見える。

 虫が冬籠りをはじめているんだ。紋黄蝶や、熊蜂が花粉や蜜の収集に飛び回っている。蟻もせっせとなにかしら運んでいく。それらを飽きることなく見ている。

 何処からともなく、鹿の鳴き声が聴こえる。長閑な田舎の一時である。鳶も大きな輪をピィ~ロロと描いている。ススキが穏やかに風に揺れ、空は高く蒼い。

 食べる物にも文句を言わねばありつけるし、雨露凌げる家屋もある。ああ、人間てなんという贅沢な生き物だろう。

 日本のこの地では、爆弾さえ落ちては来ないのだ。有難い平和な昼下がり。日本を旅するのも吉。でも、ここに居ながら、旅の心になれるのがいい。

 枇杷の花芽の膨らみ方が、日に日に大きくなっていく。来月になれば、花弁が見えてくる。そして12月になれば、一斉に咲き始める。

 それを思うと、心の中から温かな気持ちがはじけていくようで、待ち遠しい。自然の掟に従う。枇杷自身に任すことの思いの数々も、今までにこんなことを、自分で思えるとは、考えてもみなかったことだ。

 短気は損気と言われても、じっとしていると、時間の無駄のように思えていたのが、今は反対だと反芻している。

 焦らない、慌てない、ことの大切さは枇杷とかかわるようになって、やっとわかったことだねぇ。自分に感心する。のんびりと空を見上げれる幸せには、何もないようで実は思いの他、たくさんの波動を与えてもらっているのですね。

 昨夜は、しんどかったけど、枇杷に触れると元気がでたよ。これ以上は頑張れないけれども、方向を少しだけ変えてみよう。兆しが視えて安心したこともあるから・・・。

 でも、ほんとうにゆっくりした歩みだわ。今年も残す処、2ヶ月余り。年が変わろうとしているよ。年賀状の注文をした。

 生協で買った茂木の赤枇杷の木。東側の川向き、道路沿いに、鉢植えでしているが、根が張ってしまい、今では移動できません。

 木香バラを3本ほど後から植えたらそれに押されて木丈ばかり伸びてしまった。
 昨年は人房しか花芽がついてなかったが、今年はたくさん群れている。
 
コメント
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