孫たちが来て、やっと熟れ始めた枇杷の実を採る。袋を少しずらせて見、色がよければ鋏で切る。まあその賑やかなこと。枝に鈴生りなので、10枝だけでも山盛りになる。採るのに夢中の上の孫、食べるのに集中している下の孫。照りつける日差しに、暑くなって家に入る。台所に運んで持って帰るように言うが、玄関で食べ始める孫たちであった。
我が家のは、甘酸っぱいのが特長で、とても美味しい。未だ充分に熟れていないので、リエさんたちに送るのは、来週にする。自然の恵みは、ほんとうにありがたい。2日間でも色つきが違う。雨ばかりだと味が逃げてしまうのだが、太陽の僅かな光が、作物の育ちを促す。先程から雨になった。むせ返る暑さがぶり返してきた。
夕方、知人が自宅の枇杷を持って来てくれた。これは、種茶や枇杷酒にする。我が家のが不足しているのと、無農薬の物なので安心している。狸や猪が食べに来るそうだ。その処理をしていたら、書き込みが大幅に遅れた。根気が要ります。ひたすら同じ作業を、延々としていく。誰かが困ってはいないか、必要な人にあげればいいのだ。
自然の恩恵を何かしら、分けてもらうことは、誰の物でもなく、自分の物には決してするものでもない。もらえばあげる。あげればもらえる。そこには感謝以外のものはない、相手を思う心があるのだ。孫たちが聞く。銀河に、枇杷の実を供えていい?銀河は、枇杷は食べなかったが、と言いかけて、はっとする。ねぇ、銀河。おいしいよ。
旧暦の暦を活用し始めて、月のサイクルの重要性に気づく。自分の都合をするのではなく、自分をそれに合わせることが大切。そして何よりも、感謝することを忘れない。神・即ち自然への祈りである。災い転じて福となる。災害を逆手に取って、苦境を乗り切りたい。全てが失敗ではなく、その反対もある。
袋かけの済んだ、枇杷葉の木。青い実が、ちゃんと熟れてくれるかな?連日の雨に、心配していた。