桜は散り始めた。旋風に、吹雪の如く舞い上がる。よ!待ってました、金四郎。遠山金四郎は、庶民の心をわかる名奉行。と名高いが、大岡越前の方が人情味があっていい。若い時に苦労した越前。人間が裁くことには過ちもまたあろう。と、常に謙虚であった。
最近のテレビの下らなさには閉口する。勤務先でつけてはいるが、電気代の無駄ではないか?とも思うが。何にしろ、再放送が多い。それも、殺人事件が、日常茶飯事に起きる設定。殺人手引書みたいで厭だなぁ・・・。
この時期には、暖房も冷房も必要ない、快適な暮らしが保てる。体を、自然に慣らしておこう。初夏の陽射しに慌てることなく、準備万端で迎えよう。朝夕には、めっきり冷え込むので、冬物は終えない。羽織り物を、いつも傍に置いておこう。
銀河が居た頃は、何処に居るかで着る物が決まった。或いは、準備や予定が立った。猫といえども適応力は素晴らしい。自然に対する知識には、優るとも劣らない、動物の感がある。特に雨が降る前には、気づかれぬように、いつの間にか眠っていた。
銀河は水が嫌いで、夏の水遣りには、寝たふりをして、出窓から外を見ていた。うっかり網戸にしていた時には、飛び上がって一目散に逃げ出した。風呂も嫌いであったが、止む無く我慢して洗わせていた。今は庭に眠っている。
梅の花が咲き始めた。今年の春は遅く、花は咲いて、あっという間に散り終わった。春の嵐が吹き荒れた。