大飯原発の再稼動を行なう。と言う記事に愕然とした。科学を正しく使うのは、人類の使命でもある筈。況してや、自然への畏怖の念を持ってでないと、恐ろしい結果になるのはわかる。それなのに、早急に始動を決めてしまう理由が掴めない。
原発での危険性が解り易く書かれている本によれば、放射性物質プルトニューム239の、物理的半減期は約10万年後でも、16分の1にしか過ぎないとある。安全且つ安心な原発はない。ルビジウムには492億年とある。
一体、誰がどういった管理の下に、安全基準を出すんだ。自然の中からも放射線は出ており、その吸収量は僅かだがある。原発での放射線は人災で、これ以上の犠牲を強いるなら、首相を始めとする閣僚が、福島に行って棲めばいい。
それを実行しない限り、原発が安全とは認めることはできない。近県の許可と言うが、日本列島の生存でもある。広島の長崎の原爆を、第五福竜丸の被爆を、東海村や六ヶ所村の被害の実態を公表すればいい筈だ。
チェルノブイリの事故は、日本とは無関係なことなのか。映画が封切られることなので、観に行って来るといい。自分には関係ないのか。今、放射線に汚染されてはいないから。原発を再稼動させたなら、近い将来には至る箇所が放射能で汚染される。
政府の対応も、当時の首相やその閣僚が決めたことと、しらを切る。正気の沙汰とは思えない。昔からの差別に他ならない。立場や地位を悪用しているとしか思えない。国民、それも庶民への苛めだ。こんな理不尽なことを、素直に認めることはできない。
ヘリオトロープ。この小さな房が、霧にけぶるように香を漂わせる。日本に古来からあった香料、とも記されている。