枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

虫の声にも・・・

2017年09月22日 | Weblog

 庭に出なくとも、其処彼処から聴こえる、涼やかな声である。晩夏には、心地好かった虫の声も秋ともなればもの寂しい。いや侘びしいもの。旧暦での暮らしをしていると、時間が止まったように感じれ、季節を愉しめる。そろそろ薄の綻ぶ頃だ。

 月の美しさも更に増してくる。真冬の煌々とした輝きではないが、ゆるやかで尚たおやかさがある。月に魅了される心には神秘さが宿る。夜毎に変る姿に、胸がときめく。藤原不比等と、五百重との恋にも、時が癒し、待つことの報いが還る。

 葵によし匂うが如く咲く華の・・・と言われるまでの頂点まで翔け上がり、政権をほしいままにした藤原不比等にも、思う通りにはならなかった事もある。実権を握ってからは、史実を書き換えてしまう巧妙さもある。阿修羅像に遭いに往きたい。

 心が、身体を離れて翔ける。仏師の精魂籠めた姿に、まるで生きているように見えもする。口元がほころんで、語ろうとするようだ。天界を自由に、悠然と翔け、帝釈天を悩ます。其処には、何処に繋がるのか。未来永劫への途は、遙か彼方。

 夕方の5時を過ぎた辺りから、急に寒さが漂う。彼岸には、暑さ・寒さもと言われる所以だ。実に頃合いを言い当てるタイミングである。桔梗も朝顔も、秋の花であるから、旧暦ではこの頃からが本命。然し、萩は初夏に咲く。季節にもずれが。

 百日紅も終わりだ。先日の台風で、枝が折れるやら、咲いた花も無残に散った。夏の間中、花の少ない季節に彩りを添えた。自然の営みは、人智の及び足りない世界だが、その恩恵をもらえるのはうれしいものだ。ありがたいこと、感謝する。

 今朝は、曇り空になる。業務のことを考えると、憂鬱になるのは何故だろう。口先だけの、資格だけの介護にはしたくないが、単に話し相手をすればいいのでもない。体力もだが、精神的な負担が多い。忙しいばかりを連発の上司にうんざり。

 月は、朔日から満月に向かい、その後は少しづつ欠けていくが、時間もずれてくる。金星はそのまま。

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