朝、飼い主の蒲団で寝ていたのが、こっそりと起きだし、出窓辺りで日向ぼっこをし、そろそろ起きるかという様子を見に来る。朝食の珈琲を飲む傍で、足元に縺れてきて危うくこけそうにする。動く物体にじゃれ、飼い主の行く先々に回り込む。ペットボトルに水を汲んでいる時には、タックルをかける。
パソコンの部屋に居ると、マッサージチェアに来て寝そべる。肘宛てを枕にして、狸寝入りをしている。発育は順調で、あの小さかったのが、ここまで大きくなるとは予想外。まあ、♂なのでこんなものであろうか。銀河とは、体型からして違い、抱っこをせがむところは可愛いが、何分重いので腕が痺れる。
沢田研二さんのDVDを観ていると、膝に来て喉を鳴らす。腕に爪を立てて、チュウチュウと吸い付くのは変わらず、甘えん坊のすばるである。爪切りをするのも慣れたが、抵抗もかなりなもの。然し、飼い主のすることなので諦めている。最初からの陰猫で、気紛れに姿を見せることはあるが出て来ない。
冷房で体が冷えて来ると、出窓に行ったり、風の当たらない場所に移動する。枇杷葉茶以外は口にしない。牛乳をやったが、素知らぬ素振りであった。トイレは指定の場所で行う。遊んで欲しい時には、じっと見上げて催促をする。飼い主の気紛れとも言える態度を躱し、媚を売らない。自由気儘な猫である。
外の様子が気になるものの、暑さに出て行こうとはしない。飼い主が仕事に行ったりしても、見送ることもなく、自分のスタイルを維持して、好まない行動には出ない。餌も空腹になったら強請る。時々、ゴキブリに餌をやられて怒る。蜘蛛や虫と遊び、屋敷から出ようとせず、地震警報器に転じたりと多忙。
枇杷葉茶を最初から飲んでいるので、穏やかで静かな猫ではあるが、観葉植物を齧るので困る。夏の間は、外に出しておけるが、秋口からは室内に入れるので、鉢がひっくり返ることも。掃除を始めると、雑巾の動きにじゃれる。掃除機は苦手であり、何処ともなく隠れている。終わるとため息と共に現れる。
昨日は腹痛で困ったが、梅の塊を口にしたら治まった。梅干しもいいが、梅のエキスの効き目も素晴らしい。風邪の対策に通草酒、疲労回復には枇杷葉茶。本日は、刀豆茶も飲む。その日の気分と症状に因って、薬草も使い分ける。千振も枇杷の種も最後の手段で用いる。然し、体力の消耗は侮れない年齢に。
枇杷葉の種類。長崎茂木・淡路田中・房州・白枇杷とあるが、種から発芽して、蜜蜂が飛び増える。