貧乏暇なし

　ネットをするようになって、一番楽になったのが買い物である。ファッション関係に関しては、手に取って素材を確かめて買うのがいいが、人混みに疲れる。出かけても目的の物がないと予定が狂う。従って何度か出かけなければならないのが苦痛。また、誰だかわからない人の手に触れられているのが、どうにもいけない。残っている物まで買ってしまう。

　ネットでの買い物は、好きな時間にアクセスでき、注文すればいい。配達も自宅までだし、支払いも簡単にできる。品質や素材も拡大でチェックできる。サイズも幅が広いから、バーゲンには走らない。必要最低限の買い物で済む。便利である。何よりも、要らぬ気を使わなくてもいいし、煙草の臭いや、体臭に頭が痛くなることがないのがいい。自分のセンスで選べるのもいい。

　夏には、冷房が利き、冬には暖房が利いていて、空気の新鮮さがないのが困る。家でなら自然の環境でタッチできる。他のことをやりながら、ネットもできる便利さがいいなぁ。って、パソコンをしてみませんか？と言われた時には、晴天の霹靂だった。絶対にできる筈がない！と自分を信じていなかった。機械ウンチの私にも努力と忍耐さえあればできる、ということを教えてくれた師匠です。

　師匠、研究の成果は上がってますか？特許は取れましたか？近々ノーベル賞にノミネートでしょうか？師匠の理故、日々精進されておられるのでしょうね。でも、貸した本は、返してください。もう何年も貸したままです。宜しく！

　今年は、旧暦のやり方で、種を撒いたり、植え付けをしたりした。なんと、驚くべきは、発芽率が上がったのです。月の月齢にも関係が深く、合わせてみたらば、結果的にはよかった。暦も、太陽暦、太陰暦、太陽太陰暦とあるらしい。まだ全部を読んではいませんが、古の知恵には脱帽です。また、各地の地域毎に残っている土地勘こそ、自然を育んできた立派な証拠ですね。マニュアル通にはいきません。

　その土地にしかないやり方、できない方法。作れない物には、素朴な味わいがあるようですね。農薬のかかっていない作物、遺伝子組み換えでない食べ物が、残って伝わっていくようにしていかなければ。何もしないでいるのではなく、少しのことに関われば、作物はよろこんで生ってくれる。

　私が、子どもの頃には、二毛作が当たり前だった。今思うと、自然の成り行きだったのだ。麦を植えると土壌改革になり、豆を植えておくと、土の下の方まで、菌が広がっていき、ミミズが増え、豊かな土地になっていた。機械化して、楽になってしまい、合わせて自然を破壊してしまうとは、人間の愚かさを皮肉っている。お百姓さんの一日の全てが、一ヶ月が、一年が。地球を救えるように、私たちも共に歩まなくてはならない。虫1匹もいない田畑では、作物はできないのだ。

　夏が終り、秋になって、膨らんできた枇杷葉の中心。淡路田中です。今年は、まだ苞が見当たりません。