下手の効能

　昔は、掃除が嫌いだった。子どもが小さい時には、片付けても々散らかす。うんざりというか閉口してしまう。拭き掃除に明け暮れる日々だった。掃除機を出すのもめんどくさくて、箒でパッパと掃き出して終り。その後は雑巾掛けに終始。太る暇もなかった。未だに太れないのはそれでかな？

　そろそろ年末が近い。夏場に大掃除はしているが、外回りと隅々の掃除を早めに済まそう。玄関は、お飾りをつける関係で、一番後になります。横着者には、物を置かないこと。散らかさないこと。買わないことがあります。片付ける、というよりも、そういう行為をしなければ掃除は至って簡単に済む。部屋も広く使える。

　だからといって、広いとは限りません。冬場の植物の、置き場所になっている我が家です。またそのほとんどが、書籍に埋め尽くされております。本箱に入りきらない文庫などは、押入れか倉庫のダンボールの中です。今では、絶版になっている本もあるので、出しておきたいのですが、息子達には不評につき、チャンスを狙っておる次第。母屋と倉庫が繋がっていれば文句を言いませんが、仕切りがあって行きずらい。壁を刳り貫いてしまうかな。

　キャッシュカードを紛失。かと思っていたが、意外な処から出てきた。残金があまりないので、盗まれても気の毒である。哀れに思って、却って幾らか置いて行ってくれるかもしれない。通帳ばかりがごろごろしているよ。残金０です。一体何処に行くのか？金は天下の回り物。というからには、何処かにあるのでしょうね。まあ、無くてもいいのです。最近は、新鮮な野菜を分けていただくから、それで充分なのです。魚や肉は食べない。バターも食べなくなった。体調が頗るいいです。

　添加物、保存剤、着色料、調味料等。以前はどうという事もなかったのですが、ある時期に、自律神経失調症の軽い症状が出て、気力や体力が著しく減退し、すっかり食べられなくなってしまった。仕事のストレスもあったし、他のことでも悩んでいたこともあって、思考能力が低下してしまった。こうなると悪循環の繰り返しをやる。堂々巡りである。現実逃避をやらかした。

　更年期なことも災いした。四面楚歌、ブラックホール、エンドレス。ここに来て衝撃的に閃いた。祖母が昔からしていた、枇杷茶を思い出す。伯母の家にはあったはず。と出かけてもらって帰った。飲みだして3日で効果が出た。その時は、1ヶ月くらいで止めた。枇杷葉を焼酎に漬けたり、生葉での治療は時々していた。茂木の赤枇杷に花が咲いて、実が生ってからが、本格的な出会いである。

　今朝は、遅出だったので、枇杷葉をじっと観察した。蟷螂の卵があった。蛙が葉にへばりついていた。蜜蜂が来て受粉している。熊蜂もいる。蝿までいるよ。葉の裏側には、何の卵かしら？蝸牛やカナヘビが木に止まっている。寒いので日向ボっこか知らん？携帯で写真を撮りつつ、小さな宇宙の原理をみたようだった。