先日見た斉藤素巌のブロンズ像の周りにも行灯が並べてありました。
あたりの様子が日が暮れると共に暗くなり、置かれた行灯の灯りが一際目立ってきます。
撮影としてはだんだん難しい状況になってきました。行灯の様子は出したい、周りの情景もいくらかでも出したい、しかしそれは両立しない無理な条件なのです。
つい、フラッシュを焚けば両方がきれいに写るのではないか?という気持ちになり、フラッシュを焚いてしまうということになるのでしょうね。
たとえ三脚を使用してじっくりと撮影するにしても、やはり両方を満足させる写真は出来ません。両方の描写がやや不満足であっても情景が分ればよいという場合には、両者が分るような露出を与えることだと思います。
行灯主体であれば、行灯に、情景が主体であれば情景に露出を合わせることです、その代わり他のものは犠牲になりますが、それはやむをえないことだと思います。
上下の写真は、周りの情景と、行灯のあかりが分るような雰囲気が欲しくて、中途半端な感じですが、両方が何となく分るような露出を与えています。
ここから、今まではまだやや明るかったので感度、ISO800にセットしていたものを、ここからISO1250にセットしました。当然のことながらノイズが大量に発生することは覚悟の上です。
ニコンD200 AS-Fニッコール 18~200ミリズーム F3.5~5.6 ISO1250
絞優先 F3.5 1/15秒 露出補正 -1.7 RAW撮影