ロケットの色々と「はやぶさ」
会場には実験に使用された実際のロケットが展示されていた。
ペンシルロケットの大きさは、全長:23㎝ 直径:1.8㎝(一円玉とほぼ同じ)質量:200g(缶コーヒー一本分ほど)と云ったもので、そのフォルムから「ペンシルロケット」と云う愛称が生まれたとされている。
中には2段式ロケットもあり、現代のロケットに通ずるものもあり、この実験がいかに重要なものだったかが分かる。
展示されているロケットは実物とあって機体がさびているものもあり、歴史を感じさせる。
当時はロケットのスピードを測定する装置が無く、現在のように垂直に立てての測定は不可能だった。
そこで考えられたのが水平飛行による測定と云う事だった。
その実験装置は紙の標的がいくつも並べられ、長さ1.5メートルのランチャーから発射されたロケットが標的を通過し、奥の砂場に突き刺さると云う構造だった。
紙の標的には、細い銅線が貼り付けられ電流が通っていた。
ロケットが銅線を切る時間差を計測し、速度の変化を測定した。
小惑星「イトカワ」の模型
惑星探査機「はやぶさ」のレプリカ
会場には、小惑星「イトカワ」の模型と惑星探査機「はやぶさ」のレプリカが展示され、その隣に「はやぶさ」が採取し、持ちっ帰った微粒な岩石を顕微鏡で見ることが出来るようになっていた。
「イトカワ」の微粒岩石を見ることが出来る顕微鏡
覗いてみると確かに岩石状のものが見えた。
2003年に打ち上げられ、帰還途中行方不明になりながらも2010年帰還した「はやぶさ」の偉業をこの目で見、肌で感じることが出来た。
現在のロケット技術の創生に国分寺がかかわったことは国分寺市民として誇りに思いたい。