前景になる被写体
昨日の文章の中で点景と言う表現がありましたが、添景の誤りで、お詫びいたします。
今回は遠近感について考えてみたいと思う。
風景写真には出来るだけ奥行き感とか遠近感などが盛り込まれているほうが実際の視覚に近く、好ましい写真となると云われている。
風景写真には、前景、中景、遠景の三拍子の整った写真が基本と云われている。
上の写真は手前に黄色いレンギョウ、中景に白い雪柳、その奥に黄色い樹木から枯木立と繋がり、左手の遊歩道が奥にカーブを描いている。
一応、三拍子揃った感じで風景写真としては良い方だと思う。
同じような場所だが、手前に雪柳を配し、遠景に桜とサイクリングロードを走る自転車の人を添景遠景として奥行き感を出してみた。
同時に雪柳のボリューム感も表現出来たと思う。
この写真は、雪柳を主役に据えて、雪柳のボリューム感を出しながら、春の雰囲気を表現しようとしたものだ。
この場合中景に当たる物は無い。
近景と遠景のみといった構成になっている。
残堀川の土手沿いの桜。
この写真は一見平面的な写真だが、土手左奥に向かって先細りになっているため、何となく奥行きが感じられる。
このような場合は出来るだけ近景に何かを持ってくる工夫が必要になる。