神戸元町ロッコーマンで昨年師走にあったマイク・コンプトンのライブ写真をUPせねば・・・。マイクもいつしかマンドリン弾きとして尊敬を集める一流プレイヤーになった。喜ばしい。Nashville Bluegrass Bandの初来日の際、お手伝いしたのはもう20年以上昔。爺さんに見えるが、まだ50そこそこ。
前半は間に合わなかったが、一人で弾き、歌ったそうな。二部からだったが、じっくりと彼のプレイを味わうにはいい機会だった。ビル・モンロー(Bill Monrow ブルーグラス音楽の創始者です)が始めたブルーグラス・マンドリンの世界で、マイクは、トラディッショナルなモンロースタイルを固持するミュージシャン。初来日時も実に巧かったが、数段大きなプレイヤーになっている気がした。晩年のジョン・ハートフォードと一緒にプレイするようになり、一層この音楽の深淵に触れたのだろうと推察。
下は日本でのモンロースタイルの第一人者秋元慎くんとマイク。
二人とも名匠ギル・クリストのマンドリン。真ん中に鏡を置いたら全くの左右対称(ヘッドのインレイも)。オーバーオールも洒落で合わせている。
末端のマンドリン弾きとしては、モンロースタイルにこだわって弾きたくなるその醍醐味のようなものが解かった気がした。実に気持ちよさそうではないか。マイクの右手のインパクト、その強弱、そして左手の柔らかいタッチの指使い!つまり両手のバランスが絶妙だった。なんかモンロースタイルって、しかつめらしい気がして縁遠かったが、実はブルーグラス音楽の底流にずっと流れているのは、このモンロースタイルのビートなんだということを改めて知らされた。・・・深いね、どうも。
帰り道、「八島食堂東店」に寄ると、K寺さん、H永さん夫妻、A元夫妻などがゴロゴロとぐろ巻いていた。末席に加わり、葱入り玉子焼きで一杯。
いやぁ~マンドリンも捨てがたい魅力がある。