寝かせて熟成させたネタですが…というか、写真がないので掲載をためらっていて、時間がすぎた。
でも自分の備忘録でもあるので、書き記しておこう。
Le Sarment D'or (ル・サルモン・ドール)
07年3月OPEN。祇園白川畔にあるお茶屋を改造してできたフレンチ。辰巳橋からは目と鼻の先。京都ホテル・ピトレスクで料理長を務めた上原康二シェフが独立。オーナーは天橋立のワインの宿「千歳」経営者。
お茶屋然とした佇まい。カウンター席は畳に座布団の掘りごたつ状。オープンキッチンで目を引くのが、まっ赤に塗られた仏製ロティスリー・オーブン。これが見事なもんで、4人前のチキンがグルグル回転式で焼き上がる。ガス火で背景はレンガとアルコールランプの紐が出ている。
なかなか見慣れないサラマンダーだ。どうやらこれを据えるのがテーマだったと見える。
上原さんにはかつて京都ホテル時代、ブレス鶏でチキンライスを作って頂くという取材物でお世話になった。それ以来だからもう10年近い月日が流れてるかもしれなかった。その後、一般客から注文があったのか…などコワくて聞けなかった。
アミューズ 鯖のマリネ クレソンのソース
オードブル テリーヌ
フォアグラ、キノコ、スカンポ、ロケット、スグキ、ニンジン葉
シーフードサラダ
海老、アサリ、ツブ貝、タンポポ、レタス、紫キャベツ、
トマト、キュウリ、生ハム、ホワイトアスパラ
ボリュームあり、これだけで女性はけっこうお腹が膨れる。
このサラダが来るより、もうちょっと手を変え品を変えの、
小ワザの効いた皿を見て、シェフの術中にはまり込んで
行きたい気がした。ランチならいいが。
魚料理 アマダイのポワレ、タラノメのフリット、2層になったワケギ
のソース。 タラノメの淡い苦味!
肉料理 ブレス鶏のロースト (胸肉、腿肉)
筍、玉ネギ、ニンジン、トリュフソース ブレスの旨み!
デザート 苺のソルベ、甘王、シャンパンクリーム
エスプレッソ、タルト 文句なく美味しい!
食事中、名乗ったら、彼はもちりん覚えていた。コックコートも小洒落た感じで、帽子もディジーガレスビー風ベレー。白いガーディアンエンジェルでも言おうか。味は歴戦のシェフだ、安定している。量は女性なら、ちょい持て余すかなってぐらい。
2階のバーまで手が回らず、まだまだサービスがこなれていない感じではあった。
最初に働いた「ル・シャンドール」から一字もらって、サルモン・ドール。黄金の丘という意味だとか。
あのエリアに出現した強力フレンチ。ご繁昌を祈る。
ル・サルモン・ドール http://www.le-sarment-dor.com/