かつて演歌番組を書いている時、藤島恒夫さんがゲストで、「月の法善寺横丁」を歌い、そのイントロで流れる司会の文句を気に入ってもらい、「これ、もろて帰ろ…」と書き写してらした。褒められりゃ豚も木に登り、徹夜仕事の疲れなんざスッと消え去る。単純なもんだ。
この夏、行われた法善寺まつりの模様を・・・。
焼き肉「とらちゃん」の屋台。ホルモン煮込み¥200めちゃうま!生ビール¥200 生搾りフルーツカクテルが¥300 うれし!
明るいうちから、あちこち冷やかして歩く。
「喜川」前では店主上野修さんが立ってらした。
田楽 木の芽味噌 これ一本でけっこうお腹に来る。
「本湖月」前ではこちらも定番の鱧寿司。みずみずしい。
一本¥500 みるみる無くなって行く。
淡路の鱧、蓮根、一本ずつ笹で巻いて手間暇がかかっていると主人穴見さん。
「えび家」の若大将小えびさんは店頭で氷を販売。
新梅田食道街の店主会の委員も一緒。
それぞれが営業もしながら、店頭で採算度外視で祭りを盛りたてていることに感心。
老舗「正弁丹吾亭」では店頭で酒を販売。安い!有難い!
焼酎¥300に、小さな味噌おでんをつけてくれる。たまらんね。
予告編としては十分魅力的。
「wasabi」さんでは水餃子。こういう異種格闘技もよし。
串かつの「だるま」ではまつり期間だけ、メンチカツを販売。
めちゃうま。
国際色も豊か。墓場の横のステージではジャズのライブも。
水かけ不動横の小舞台では久々に若井ぼん師匠を見た。
こういう人が祭りには似合う。
辻からひょっこりと、講談の旭堂南陵師匠。
ひさびさに新野新さん。後ろはイラストレーターの成瀬国晴さん。昔から法善寺を愛してやまない大人たちだ。
この日ばかりは買い食いしながら、飲みながら・・・。
どこかで織田作先生も見たはりますやろか・・・
雨がパラついてきたので、長らくのご無沙汰で正弁丹吾亭へ。
蛇足だろうが、この屋号はその昔、法善寺の山門のねきに公衆便所がわりの小便桶(大阪弁でしょべんたごという)があり、その隣にあった関東煮屋だったことから、「小便たごの横の店行こ」が「小便たんご」となり、そのまんま当て字にした。シャレのキツい大阪ならではの、ちょっと目に沁む屋号である。
夏らしい冷製の炊き合わせ
鯵か鯖か忘れましたが、からまぶし。
大阪らしい一品で、酢の物にさっとおからがまぶしてある。手間だろうけど、忘れてほしくないトラディッショナルな浪花料理。
あわびの中にベシャメルソースが入った、コロッケ。
ソースの旨いこと。
恋の辻占い、いかがですか~と入ってきた浴衣の女性たち。
これも特別企画。何百円でこんな笑顔されるなら、日頃から時々あってもいいなぁ。
おっさんばかりだが、買ってしまった辻占い。
行き暮れてここが思案の善哉かな 作之助
う~む・・・どうしようもない。