大阪から2時間、北琵琶湖の余呉に到着。
メンバーが来る1時間前に来たのは、余呉湖を一周歩くつもり。
去年、歩いてみて、メチャ気持ちよかった。
蕎麦屋のKさんと雑談しながらのウォーキング。
30分ほどで湖の南の端。駅の周辺が小さく見える。
天候に恵まれ、9月とはいえ、まだ暑い。
サングラス、帽子、水は欠かせない。
ほとんど車に出会うことがない、快適な周回コース。
戦乱の世、この辺で賤ヶ岳の合戦というのがあったそうな。
緑の甘い匂いを嗅ぎながらの散歩は実に爽快。
体が清浄になるような気がしてくる。
ほぼ1時間歩いて住宅地へ出る。店を行き過ぎてロスした。
Kさんはチョイへばり気味。僕はまだ歩きたい気分だった。
もうほとんどのメンバーは着いて、雑談などしていた。
大急ぎで顔など洗って、着替えて食卓へ。
いざ20数名相揃い、白昼堂々酒宴のはじまり~~!
鮎一夜干し、余呉の手長海老、唐墨、鰻の肝煮
鰆の熟れ鮓 もちろん自家製。
「徳山鮓」亭主、徳山浩明さんは京都の割烹河繁で修業、地元余呉に帰り、伝統の技法、近江の鮒鮓を全面に料理屋を営む。何でも食っちゃう発酵学の泰斗、小泉武夫氏が熱烈応援する店だ。
うひょひょひょ…早くも酒は、木之本富田酒造の七本槍に。
天然鯛、つばす、鰻の湯引き
本日は北近江の珍味と、瀬戸内海の海の幸のコラボ企画。
淡路の鮮魚商、Mさん肝入りだったがご本人、参加叶わず、若い衆が氷詰めのトロ箱持って、電車に揺られて来てくれた。
余呉の天然鰻 春に山で採っておいた山椒と一緒に。
地産地消とか声高に言うまでもない。
季節ごとに北琵琶湖の自然の味覚がいただける。
目の前に余呉湖。夜になるとヨッシーという怪獣が暴れまわる。
(…れば楽しい)
徳山さんのスペシャリテ、鮒鮓。美しい。
オレンジ色の卵が値打ち。背骨のMRIのようだ。
それほどあちこち食べつけた訳ではないが、ここの鮒鮓は品がある。クセも抑えられている。
ねっとりした飯もまさにチーズのよう。
ワインによし日本酒によし。
子持ち鮎の焚き合わせ
ベランダに場所を移して。
第2ラウンド。北の新地にワイン食堂を開店したMさんが持ち込んでくれた牛肉。Mさん、バーベキューするものと思ったらしい。
特設されたお好み焼き鉄板。フレンチのNさんが肉を切りだし焼き始めると、見かねて大阪のYさん登場。美味い焼肉を食べさせると人後におちない人物。脇で皿を持ってサービスに周って下さったのは銀閣寺の日本料理Nさん。
魚介もいいが、この肉のインパクトもすごいねー。
この脂のノリならアタシにゃ一切れで十分。
肉も美味いにゃ違いないが、そんな贅沢なコラボで味覚倍増、胸もいっぱいになる。
出た!電車に揺られてきたハモ。みごとな包丁仕事。
こいつを鱧しゃぶで。鍋の写真がない。ホントに食ったのか・・・
かなり、酒きてます。
若い衆にシラサ海老も豪快に鉄板で焼いてもらう。
これはこのまんまで美味だわ。
これは何だったっけ、マスと言われたかもしんないぞ。
シメは鰻か鮒鮓の茶漬け。迷わず後者。
細かい上質の脂が浮く。
これを食べておくと二日酔いないとのこと。
銀閣寺のNさんの店でも最後に出てくる、アイスコーヒー。
素晴らしいシメを持参下さった。
3部屋すべて貸切。和室なんか小さい子供同伴のワイン屋さんもいて、なんだかお盆に親戚が集まったような気がした。
余呉湖を渡る風がやさしく、なによりの食後酒。
徳山鮓 滋賀県伊香郡余呉町川並