一度は食ってみなくてはならなかった、古典中の古典。
その名を「清浄歓喜団」。
なんせ、遣唐使によって日本に伝えられたというのだから1300年ほど
昔の姿を伝えているといってもいい。
唐菓子(からくだもの)とよばれた。
天台宗、真言密教のお供えにされたもので、庶民の口に入るものではなかった。
団喜、お団とよばれたというが、たぶん団子の団もここから来ていると想像。
この袱紗状の形がおもしろい。
中は小豆あんだが、元々は木の実やあんずなどを甘草・あまづら
などで甘味をつけたらしい。
胡麻油で時間をかけて揚げられているので、
小麦粉の衣はバリッとして意外に固い。
お供えなので保存がきくようになっているのだろう。
し、しかし…
か、固い…
市井に出回っていないだけあって、
その形だけでなく、香りがすごい。
この香り、なんだろう。
桂皮とか書いてあったが、それだけではない。
あ、線香や。
さすがは寺に伝わる菓子だけのことがある。
箱がスゴイ。 赤ひげ薬局の高価な精力剤のような。
失礼。天台座主の署名がある。
しかし、黒に金色て…。
京都東大路八坂下下ルの亀屋清永にて買える。
ところで 結局 おいしいん?
ありがたい…といった感じかなぁ。
まぁ線香くさいから、二度買うかは疑問。
遣唐使についてなんぞ書かなアカン時にでも再考します。