ときどき、無性に焼きとり屋へ行きたくなる。こればかりは家で真似する訳にもいかず、百貨店の地下で求めた焼きとりをチンし直しても、何処か冷え冷えとした気持ちになる。やっぱり焼きとり屋は、新鮮な朝挽きの鶏を、焼き立てを食べるべきだ。
と、久々に行った高槻の「丹波路」。人気の店で、提灯の明かりが消えていたら、客が満杯の印。この日はスムーズに入れた。お通しが2種類。
タタキから始めた。
皮、いいなぁ。カリッとしたのが良い。塩加減はぴたり。
なんとなく焼きとりが良くなってきたのは、この何年か。
それまでは、焼きとりの魅力をよく分かっていなかった。
何軒も有名店を食べ歩いたが、結局カタルシスの揺れ幅が低い食べ物だと思っていた。
デイリーな居酒屋メニューとしては、めちゃくちゃ旨いものはかえって邪魔なのである。キャー美味いっ!ってものではなく、静かに酒を飲ませてくれる、精神を安定させてくれるレベルが必要となる。
この松葉(鎖骨)があることで、この店の評価は固い。
これを煮物にしたりもする。骨に着いた肉を食いちぎると、V字の骨が残る。
しみじみした味わい・・・そこが串カツとも寿司ともちがう点だ。
ちくわの天ぷら。
ゴボウの天ぷらも美味。
シメは雑炊で。
静かに酒が飲みたい時は、焼きとりが存外よろしい。
酒が飲めない時はまず近付かないことにしている。
焼きとり丹波路 高槻市高槻町4
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いつも悩みます・・・
ま、好みということで気軽に考えたらいかが。
塩は最近の傾向みたいな気がして。鶏肉の質が良いと塩で食べてくれという気持ちもわからぬではないけれど、やはり使い続け追い足し続けて、店の個性になってくるのは断然タレではないでしょうか。鰻と一緒で。新梅田食道街なら「とり平」なんて店はタレよ。でも皮は断然塩。手羽先なんかも塩がいいな。北新地の「鳥甚」なんて皮を油で揚げるんだぜ、そいつを塩で。めちゃうま。せせりとかつくねとか肝などは濃いタレで行きたいね~。ゴックン…