フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

夏の八ヶ岳雑木林の花たち ハナイカダ

2018-08-25 | アダージョの森

疎水の側の薄暗い湿ったところに、ハナイカダが黒く輝く実をつけている。春に小さな花が咲きそれが夏に実ったものだ。

この不思議な姿には、何度見ても驚かざるを得ない。何故、葉の真ん中に実をつける必要があるのだろうか?

ひょっとすると、これで、花茎や花穂を作る手間が省けて、合理的かもしれない。反面、この場所では、実を沢山つけることができないな。

 

ハナイカダ(花筏)

ハナイカダ科 ハナイカダ属
学名:Helwingia japonica 

和名が何とも美しく、素晴らしい。葉を筏に譬えて、その筏に花が乗っているといういい方は、「ヒトリシズカ」に通じる日本人の感覚であろう。

学名の「japonica」というのは「日本の」という意味なので、この形は日本特有なのだろうか。

ハナイカダは、これまでは、ミズキ科だったのだが、1998年以降の新しいAGP体系では、ハナイカダ科に変わった。今までは、ミズキによく似た葉と覚えていたのだが・・。

植物の分類体系がめまぐるしく進化しているのを実感させられる。