第七巻は「柏木」「横笛」「鈴虫」「夕霧」「御法」「幻」の六帖である。
源氏の幼馴染で友人の柏木=前太政大臣の(亡妻 葵上の兄)の腹違いの息子、と源氏だいの正妻の地位にある女三宮との間に不義密通の若君が生まれ、源氏の懊悩が深まる。そのことに悩み抜いた柏木は、病にかかり、若くしてこの世を去る。女三宮は、出家する。
源氏の息子=左大将は、柏木がいつも持ち歩いていた横笛を一条御息所(柏木の妻=落葉の宮の母)から貰い受ける。これは、もとは陽成院もので、式部卿の宮が秘蔵していたが、柏木が子供の時から素晴らし音色で笛を吹いたので、贈り物として柏木に授けられた由緒のある横笛である。左大将は、その名笛で「盤渉調」(ばんしきちょう)の小手調べの小曲を吹く。
「横笛の調べはことにかはらぬを
むなしくなりし音こそ尽きせね」
(この横笛の調べは、なにも昔と変わったこともございませんが、亡くなられたあの君の吹く音はもう聞くことができず、わが泣く音ばかりは尽きせぬことでございます。)
その後、左大将が夕霧と呼ばれて、落葉の宮に言い寄る。最後は妻として迎えるなど、色好みで若いころの源氏を彷彿させる。
最愛の紫上が、四年前、命にかかわる大患に苦しんだがその後小康をたもったものの、またも体調を崩し、懸命の加持祈祷が行われる。14歳のときに源氏に嫁いできた紫の上には子供がなかった。正妻としての扱いがされないものの、美貌、穏やかな人柄、知性と教養で抜きんでている。
逝くものと送るものの歌のやり取りが、悲しくも美しい。
源氏の歌
「ややもせば消えをあらそう露の世に
後れ先立つほど経ずもがな」
(ややもすると、みな無常の世に、誰が先立かを争っている露のような世の中に、
そなたとはいずれが先か後かわからぬけれど、いずれ間をおかず一緒に消えてゆきたいものだね)
紫の上の最後の歌
「おくと見るほどぞはかなき
ともすれば風に乱るる萩の上露」
秋の日の、ほのぼのと夜が明けてくる時、紫上の命は消え果てる。源氏はその後の一年は紫上のことばかり考えて暮らす。師走には、昔須磨にいたときに紫上から貰った手紙を全て焼き捨てさせ、出家の意思を固める。
男女の恋愛ものですが
そこに 歌、、がちりばめてあるのが
すごいですね、、
恋愛ものの中に 格調ある 詩が
いっぱいちりばめられている、、そういうことと 考えたら 今の時代に
かける作家 いるかなあ~
連ちゃんの 飲み会 大丈夫ですか?うこん 飲んでますか?
飲み会も続くと少し疲れが出てきました。