11月14日に「縄文土器」を作ってから、約1か月部屋の中で乾燥させておいて、今日はいよいよ、焼き上げる日だ。少し風があるもののいい天気になった。
朝9時から炉の中の落ち葉を掻き出し、耐火煉瓦を敷く。その周りにいつも通り、太い薪を井桁に組む。
その上から細い枝を置き、火をつける。こうして、炉の中を予熱しておく。
10時には、KitahoさんとTMTMさんご夫婦がやってきた。皆さん揃ったところで、一度炉の中の薪を取り出して、耐火煉瓦の上に「縄文土器」を据える。その上に、もう一度細い枝を置いて火をつける。予熱していたので、細い枝はすぐに勢いよく燃え上がった。少しずつ薪の燃やす量を増やして徐々に炉の温度を800度に高めていく。本当に800度の温度を作ることができるかがポイントだ。これがうまくいかないと、土器が割れてしまう恐れがある。
2時間ほど燃やし続けると、縄文土器が半分ほど燠に埋もれて、赤くなってきた。これが、目標通りの800度になった目印らしい。土器も何とか割れずにある。うれしいことに焼き上げは上手く進んでいるようだ。
それを見極めて、昼食にしよう。炉のそばで、キノコ汁、おにぎり、それに炉の中に放りこんでいる焼き芋などを食べる。
薪はもう新たに入れるのは止めて、「縄文土器」を燠の中に埋めて、ゆっくりと冷ましていく。
午後4時過ぎ、燠の温度が大分下がったので、静かに燠を取り除くと、「縄文土器」が出てきた。火箸で軽く叩いてみると「カンカン」という金属音がする。どうやら「縄文土器」は焼きあがったようだ。
炉の火がほとんど治まってきたころ、夕暮れになってきたので、部屋に入る。
Kitahoさんはわざわざ、コーヒーの焙煎機を持参してきてくれていて、早速コーヒー生豆(品種はブルマン・ピーベリー)の焙煎が始まった。
焙煎しあがった豆は、「コーヒーの美味しい淹れ方」講座を受けたTMTMさんに淹れてもらう。雑味のない、薫り高いコーヒーを味わいながら、楽しい会話がひとしきり続き、6時過ぎに散会した。
「縄文土器」など本当にできるのか、と半信半疑だったが、Kitahoさんの実行力のおかげで何とか完成させることができた。
磁器絵付けの温度も800度ですか。そのあたりに、「特定秘密」がありそうですね。
燃え上がる焚火の中で、赤く染まっていく土器の姿、出来上がった時叩いた「カンカン」とする音、実に印象的でした。
その「少し凝った土器」というのが面白いですね。また、ワクワクドキドキの世界に誘ってください。
ねんどこねこねも 楽しいですが
なんといっても 自由名発想がおもしろいという 縄文の 造形がありますね~
800度というのは 私の磁器絵付けと
同じ温度ですね、、
(正確には780~820くらい)
うちの電気釜でも 制作できるということですかしらね、、
おもしろい~
でも縄文時代そのままに 作る所に醍醐味がありますね~
おはようございます。
先日は、縄文土器製作・野焼き、お疲れ様でした。
野焼きが成功して、今は、ほっとしています。
成功したのは山栗さんご夫婦のお気遣いがあったからと思います。
土器の乾燥は野焼き以上に大切なポイントです。
1ヶ月もの間、薪ストーブの前など本当に気を遣っていただいたお陰です。
ありがとうございました。
昼食のおにぎりや、キノコ汁の美味しかったこと。良い思い出作りが出来ました。
また、機会がありましたら、もう少し凝った土器製作をしてみたいですね。
その時はまたよろしくお願いします。