フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

ドイツへ出発

2012-06-25 | ドイツ旅行

いよいよドイツへ旅立つ朝がやってきた。9時40分関空発のルフトハンザに乗ることになっている。2時間ほど前に空港に到着した。ルフトハンザのチェックインカウンターに並んでいると、なんと機材の遅れのため、出発時刻が11時10分に遅れることがわかった。家を出るときにネットで確かめておくできであったか。

仕方がないので、マグドナルドでコーヒーを注文し待つことにした。

10時45分から搭乗開始になった。


横10席のエコノミークラスはぎっしり詰まっている。おまけに私たちの席の前には身長190センチはあろうかと見えるドイツの女子バレーボールチームが乗っていて、座席を倒してくるので、余計に狭さを感じた。

うれしいことに、アルコール飲料を出してくれるので、早速、sekt=ゼクト=スパークリングワインを飲む。程なく昼食となった。ハンバーグ、日本食ということも有り蕎麦がついていた。今回はドイツビールを頼んだ。

11時間も狭い中で据わっていなければならないのがつらいところだ。眠たくなるのだが、うとうとするとすぐ目が覚めてしまった。飛行機に備え付けの音楽CDでオペラなどを聴いていると、それなりに時間が経って、フィンランドを過ぎたころに夕食となった。今度はパスタで、パンがついていた。今回もドイツビールで喉を潤すことにする。


フランクフルト空港には、現地時間6月25日の15時45分に着陸した。天候は曇り外気温22度でやや蒸し暑い。


「旅の歩き方」では、ターミナル1の下にSバーンという地下鉄の駅があると書かれていたのだが、表示がなくわかり難かった。たまたま日本人一向を引率している阪急旅行者の添乗員さんがいたので、聞いてみると、私はSバーンに乗ったことがないので知らない、インフォメーションで聞いてくださいとのこと。そんなことも知らないのかとやや驚く。
丁度、同じところにスーパーがあったので、今夜の夕食を買うと同時に、おつりをもらって、小銭を持つことにしよう。

次は、地下鉄の自動券売機の使い方がわからずに困った。全部ドイツ語だけで書かれていて英語表示はないので、理解するのに時間がかかる。それでも何とか切符を買うことができた。Sバーンに乗ると、なんとなく空いているのでおかしいなと、車内の掲示(ドイツ語)を読んでいると、どうもこの車両はファーストクラスらしい、チケットを持っていないと40ユーロかかるとのこと。これは大変と隣の車両に移るとぎゅうぎゅうの満員だ。3駅乗ると、フランクフルト中央駅に到着した。さすが大きな駅なので迫力がある。

ヨーロッパの映画にでてくる駅だ、と当たり前ながら感心する。早速インフォメーションへ行き、ジャーマンレイルパスの使い方を尋ねる。インフォメーションセンターでヴァリッドのスタンプを押してくれるとのことなので、安心した。
今夜の宿は、駅のすぐ隣のエクシオールというホテルだ。すぐ近くなので実に便利だ。

早速荷物を解き、窓の外を眺めながら二度目の夕食を食べる。現地時間では18時、日本時間では既に午前2時になっている。やはり眠たくて仕方がない。早々に寝ることにしよう。


三浦しおん 「舟を編む」

2012-06-21 | 濫読

「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2012年本屋大賞」となった、三浦しおん著「舟を編む」(光文社)を読んだ。ストーリー性のない小説だな、と思いながら読み進む。書店員さんが選んだ本だからな、と思っているうちに読み終えてしまった。憎しみや争いがなく、事件はほとんど何もおこらない。爽やかなストーリーが淡々と進んだ。

「辞書は言葉の海を渡る舟だ」「ひとは辞書という舟に乗り、暗い海面に浮かびあがる小さな光を集める。もっともふさわしい言葉で、正確に、思いをだれかに届けるために。もし、辞書がなかったら、俺たちは茫漠とした大海原をまえにたたずむほかはないだろう」「海を渡るにふさわしい舟を編む」その思いを込めて「大渡海」という辞書作りに取り組むことになった、と。

常に「用例採集カード」を作成している松本先生、辞書作り一筋で退職した荒木公平、まじめな主任・馬締光也、その妻、美人の板前林香具矢、ひょうきんな先輩西岡、採用3年目の岸辺みどりなどが出てくる。玄武書房辞書編集部の常勤は馬締、佐々木、岸辺の3人だけ。

辞書の専門的な世界も少し出てきた。漢字の「正字」、辞書の印刷に使う紙の「ぬめり」感、普段使わない言葉の例として「めれん」というのがあった。「そういえば、昨夜はずいぶんめれんに見えました」(「めれん」=大いに酒に酔うこと。酩酊。)や西行の項目の解説。富士見=不死身、流れ者、西行背負いなど。

その辞書作りも15年目を迎えた。校閲の四校目で「血潮。血汐」が抜けていることが判明し事件となる。「玄武書房地獄の神保町合宿」をやり、徹底的に校閲を重ねる。専門的でコツコツとした作業が続く辞書作り15年の歳月が流れた。発刊を前にして、松本先生が亡くなるが、松本ー荒木ー馬締の三代にわたる努力が実を結んで、めでたく辞書は刊行にこぎつけたところで、物語は終わる。うっとうしい梅雨の日々に、涼しい風が吹きぬけていった。


ドイツ料理を楽しむ

2012-06-20 | グルメ・クッキング

日は夕方からキタに出た。先ずは、紀伊国屋書店へ行く。しばらく行っていないうちに、店内の配置がすっかり変わっていて少し戸惑った。少し店内をうろついて、語学関係書籍のコーナーにたどり着く。「パスポート」という独和・和独辞書を購入する。語学関係の辞書を買ったのは久しぶりだ。続いてヨドバシカメラに寄って、携帯用のカメラ用三脚を買う。ポイントが溜まっていたのでポイントで支払う。改装なったJR大阪駅構内を通る。三越伊勢丹などがあり、全く雰囲気が変わってピカピカになっていた。

今日は、西梅田の桜橋交差点で、いつものメンバーと夕食を共にすることになっている。行ったのはドイツ料理専門店「ローレライ」(Loreley)。私がドイツ旅行をするというので、その予習をするという企画だ。いつもの「B級グルメ」とは違う。

 

早速ドイツビール Engel Hefeweizen(エンゲル・ヘファヴァイツェン)で乾杯だ。泡がきめ細かく実に美味しい。

料理は、ニシンのサラダHering Salat(ヘーリングザラート)。

続いてほホウレンソウのキッシュ Spinat Quiche(シュピナート・キッシュ)


ドイツ風フライドポテト pomme frites。(ポン・フリット)

この店のマスターはドイツからやってきて北新地で店を開いて久しい。穏やかだが明るい人だ。ビールは続いて黒ビール、Schwarz (シュヴァルツ)に変わった。甘くないのがいい。

 続いて料理は、塩漬け豚肉の煮込み料理 Eisbein (アイスバイン)

ドイツ料理と言えば、ソーセージだ。ソーセージの盛り合わせ versch wurst、(フェアシーデン・ヴルスト)を味わう。

ウィーン風カツレツWinnerschnitzel、(ヴィーナーシュニッツェル)

缶詰ではない生の白アスパラカスSpargel(シュパルゲル)は、コリコリした舌触りがいい。

ほとんどドイツ定番料理とのこと。これらの料理の名前を覚えておくと、ドイツ旅行に役立つのが嬉しいではないか。
ほろ酔い加減になったところで、店を出た。みなさんとは清里での再会を約束して別れる。


 


「雅のしらべ」に魅せられる

2012-06-17 | フルート

昨日からの雨は上がって、梅雨らしい蒸し暑い日になった。昼過ぎには外気温は30度を超えた。
そんな折、今年も「雅のしらべ」コンサートがあった。

生田流正派大師範の酒井典彦先生が指導されている琴の教室の発表会を兼ねた琴の演奏会である。
夫婦ともどもお付き合いしているMさんの奥さんが出演されるので聴きに行った。

会場は広々とした和室で、庭が美しい。演奏会場にはずらっと琴が並べられていて壮観である。

今日は、尺八の小林鈴純さんの演奏もある。最初の曲は「さくら四重奏」、全員で演奏下ので華やかだった。続いて、琴を習っている子供さん達の可愛い演奏があった。こんな小さいときから琴を習うと、さぞかし上達するであろう。

「秋の風」という曲は、島崎藤村の「秋風の歌」に想を得て琴の曲として作曲されたものである。詩を詠いながらの演奏は、聴きごたえがあった。

しづかにきたる秋風の
 西の海より吹き起り
 舞ひたちさわぐ白雲(しらくも)の
 飛びて行くへも見ゆるかな
 
暮影(ゆふかげ)高く秋は黄の
 桐の梢の琴の音(ね)に
 そのおとなひを聞くときは
 風のきたると知られけり
 
ゆふべ西風吹き落ちて
 あさ秋の葉の窓に入り
 あさ秋風の吹きよせて
 ゆふべの鶉巣に隠る
 
ふりさけ見れば山も
 色はもみぢに染めかへて
 霜葉(しもは)をかへす秋風の
 空の明鏡(かがみ)にあらはれぬ
 
(すず)しいかなや西風の
 まづ秋の葉を吹けるとき
 さびしいかなや秋風の
 かのもみぢ葉にきたるとき


何と言っても、琴と尺八との合奏による宮城道雄「春の海」は、よかった。尺八の枯れた、渋い音色には感動することしきりだった。

洋楽にはない雅な世界に引き込まれて、梅雨の蒸し暑さを忘れさせてくれる清々しいひとときだった。


梅雨入り前に

2012-06-08 | ガーデニング

八ヶ岳・清里の雑木林から。空は曇っている、風はない。外気温8度、室温19度、湿度40%。

朝食を食べていると、「ど~ん」と音が聞こえてきた。何かなと思ってデッキを見ると、コゲラが死んでいた。ガラスに激突して即死したようだ。年に1、2羽必ず起こる悲劇だ。森の中に埋葬してやろう。

そろそろ八ヶ岳も梅雨入りしそうな気配。今日は、梅雨の晴れ間のように、強い日差しが、雑木林の中に射しこんできている。先日TMTMさんに指導していただいて作った野鳥の家、まだ架けていなかったので架けることにしよう。前庭の中央、イヌザクラにくくりつけた。これで鳥小屋は3か所になった。今まで鳥小屋は、シジュウカラが覗きはするが、まだ、子育てはやったことがない。

その後は、庭の草木の移植、植え付けを行った。ユリノキ植え付け、、シュウカイドウ、ラミュームの移植。アケビは、アーチを作ったところの足もとに植える。伸びてきたクレマチス「ジャッキー」と、

バラ「ソンブレイユ」の棚作りを行う。