日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

おやすみラフマニノフ 中山七里

2021-07-20 22:52:23 | 読書

Sergei Rachmaninov: Prelude in C sharp minor, Op. 3/2

 

 とみのん先生がblogで紹介していた本の中で、とても気になっていたのが、これ!

『おやすみラフマニノフ』著者は中山七里さん。自分にとって、初めて読む作家さんです。音楽を題材にした小説が読みたいなぁ🎵と思っていた矢先のことでした~ 

 小説は、いきなり時価2億円のチェロが密室であった保管室から忽然と消えた!という事件から幕が開きます。ストラディバリウス....って素人だけど、テレビか何かで耳にしたことがあるような…?

 舞台は名古屋の愛知音大。実際に2018年に行った名古屋駅や名鉄なんて固有名詞が出てくると、猶更 親しみが沸きますねぇ。 名古屋の従妹も音大出身ですし。この小説、知ってるかなぁ? 

 私自身は音大のことは全く知らないものの、「へぇ~ 音大って、こんな感じなんだ~」と、ちょっとキャンパスライフを覗き見している気分。特に、個性が強く、全くまとまりのない4回生の選抜メンバーをコンサートマスターとして、まとめることとなった主人公、晶。明らかに彼に気があるチェロ奏者の初音との関係も進展するのか!? 驚きの人間関係が、最後に明らかになるのですが...

 まずは、定期演奏会に向けて、バラバラな個性と音が、一つのハーモニー(苦笑)を作り上げていく過程に注目👀 なにせ事件との関わり、2億のチェロを盗んだ犯人は、音大内部にいる! もしかして隣で弾いている仲間かも…?って問題を抱えた上で、55人のオケが集まって練習するわけですから~

 更には就職活動、将来の見通しについても、重くのしかかる... 「選ばれたほんの一握りの人間だけが音楽で食べていける」とは、よく世間一般的に言われることではありますが、誰もが落ち着かない問題を抱えた上で、演奏会を迎える...

 臨時講師の岬先生(男性ピアニスト)が、誰よりも魅力的ですわ~💕

 それより何より、実際に音が聴こえない活字を読んでいるのに、音が聴こえてくるかのような作家の描写が見事としか言いようがないです。いきなりベートーヴェンの『皇帝』が作品中のコンサート会場で演奏されますが、音源を実際に聴きたくなりました。

 今回は、タイトルにもあるように、私が好きなラフマニノフなので、作品中にも出てくる『鐘』のYoutube動画をリンクしてみました。

 色々なピアニストや素人(?)さんが弾いている鐘を聴いた訳ですが、弾く人によって、雰囲気が違いますねぇ。やんわり、やさしく弾いている『鐘』もありましたが、イメージ的には ロシア正教会の鐘が、重々しくバーン、バーン、、、、と鳴り響くような、力強い出だしがいいな~と。遂、カラマーゾフの兄弟を思い出してしまいました。皇帝の命が何度も狙われる、トルストイやドストエフスキーが生きた時代のロシアですねぇ。嵐が吹き荒れるロシアを連想させる、『鐘』 是非、読書のお供にラフマニノフの音楽もどうぞ~🎶

 

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トマト

2021-07-20 04:45:16 | Weblog

 おはようございます。

今年は🍅が豊作でして、ほぼ毎朝、収穫できます👍

 昨日も暑かったですが、今日は昨日の気温を上回る暑さだとか(;^_^A

あと2日頑張ったら、2連休~頑張る‼(#^^#)

 

 日曜日のランチは、これでした~ 生協の担々麺(冷凍食品)

 

 具材も入っており、結構、本格派☆彡

たぬき部長のお気に入りだったなぁ。(お世話になりました!)

暑い日は、ピリ辛が食べたくなります。身体が要求するというか。

 では~行ってきます。(2時間後)

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ルネサンスの女たち 塩野七生

2021-07-20 00:40:16 | 読書

  

 

「ルネサンスの女たち、という題で原稿用紙100枚、書いてみませんか?」

20代後半で、ヨーロッパ遊学中だった塩野七生さんは、中央公論社の編集者に、声を掛けられたそうです~ 

後書きには、1969年3月1日、とあるから、私が生まれる4か月前!👀 

「親孝行になるし、本名で出版するか~」と思ったらしいですが、当時は、次々とローマその他の歴史エッセイ等を書くことになろうとは思っていなかったそう。.…と言う訳で、

「もっと女性らしいペンネームを考えるべきだった!」と後悔したとか、しないとか。

塩野さんが中東やヨーロッパの各都市をヒッチハイクしながら、或はヨットで男性と二人、海の表玄関口からヴェネツィア入りした頃は、今のような格安パックツアーはなかったそうです。まだ1ドル360円の時代ですからね。海外へ若い女性が一人で行くこと自体、かなり珍しかったのではなかろうかと。

かく言う私も、長距離夜行バスでシドニー・メルボルン間を一人旅や、友達3人とレンタカーを借りてブリスベン&サーファーズパラダイスまで旅したり~

はたまた飛行機でストップオーバーを利用して、台湾や東南アジアを一人旅~現地のツアーにその場で申し込み~海外で色々体験した私も、ヒッチハイクだけは、やってみようと思ったこともありません。怖くて💦 殺されるかもしれない...が先に。 旅先で、一人でタクシーに乗るのも、怖かったです。途中、何度も車を停車しては、現地語で誰かと会話を交わし、その間、待たされる... 料金は上がっていく… 抗議しても、かわされる... わざと遠回りされている気がしました。(インドネシアとフィリピン)

「ヒッチハイクは、複数乗車は避けて、一人のドライバーを選んだ」

という塩野さんの勇気ある行動があったから、今、こうして、これらの著書を通じてヨーロッパの歴史を知ることが出来るのだなぁ~と感慨深いものがあります。

 

「ルネサンスの女たち」に登場する4人の内、記憶に残っていたのは、『わが友マキアヴェッリ』にも登場した、カテリーナ・スフォルツァ。我が子を人質に取られた際、スカートをまくり上げ、

「愚か者! 私はこれで、あと何人でも子を持つことが出来る!」

だったっけ? 衝撃発言で、強い印象を持ってしまった女・政治家。しかも塩野さん曰く、官能的な魅力に溢れた女性だったそうですから。塩野さんによる女性描写は、男性の筆によるものだろう、と、もしも、著者の性別を知らずにいたら、勘違いしてしまいそうです。

あ、だからか、どうかは分かりませんが、この処女作の書評の中には、

「遊び慣れた著者によるものに違いない」みたいに書かれていたんですって! 

「どうして分かったの?」と、塩野さん。

勿論、遊ぶといっても、バーへ行ってどんちゃん騒ぎのような遊ぶではなくて… と、御本人も断ってはいますが。言われなくても分かります✋ 

「遊学」つまり、現地へ足を運び、図書館へ行き、第一級歴史資料を読み、古代人の声を聞く、感じる...っていう「遊び」ですよね。

 こうして語られる4人の女性たち。最初に登場するのは、政治的手腕を発揮した、イザベッラ・デステ;1490年、16歳で隣国マントヴァの当主、フランチェスコ・ゴンザ―ガと結婚。冷徹な現実主義者であり、合理主義者。芸術家を保護した女。政治、文化、経済は切り離せないんですね。日本でも文化が花開く時代には、政治経済も安定期に入っていますもんね。

 二人目は、ルクレツィア・ボルジア。チェーザレが彼女の兄です。彼女はさておき、チェーザレ・ボルジアについても、『わが友マキアヴェッリ』にて、触れられており、『君主論』のモデルにもなった人。この後、読む予定の

塩野七生ルネサンス著作集・3『チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷徹』へと続くので、ここでは省略します。

 三人目については、すでに書きましたので4人目の女性の名を~ヴェネツィア共和国に生まれ、キプロス島へ政略結婚で渡った、カテリーナ・コルネール。波乱に富んだ人生ではありますが、4人の中では、最も平凡です。時代と政治に翻弄された...とでもいいましょうか。

 

 詳しくは読んでのお楽しみ~ ということで(^^;

 

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