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日本遺族通信 10月の九段短歌 

2009年10月25日 22時25分42秒 | 日本遺族通信

    
              平成21年10月靖国神社社頭に掲示された遺書
            長崎市出身 海軍少尉 松尾 勲様 (24歳)
            昭和19年10月27日 比島方面にて戦死 合掌

10月は10日護国神社秋季大祭を初めとして、千葉市・千葉県戦没者追悼式が挙行されました。
遺族の高齢化に伴い参列者も年々減少傾向に有りますが、私達は過去の悲しみを記憶し、戦争の悲惨さと、散華されました尊い犠牲を風化させる事のないように語り継ぐ
使命がありますことと
改めて考えさせられました。
今号にも全国から鎮魂の歌が寄せられましたので、ご一読頂ければ幸いに存じます。

    新聞の天気図に先ず夫ねむる温州沖見たり命日の朝         横手市 女性
    七十年まりへて書棚より出できたる兄の遺稿の 「上海戦記」     城陽市 男性
    戦死せし父の日々見し青き海をわれを窺ふごとく鳥飛ぶ           青森県 女性
    散華せし父の部隊の戦友会今年のつどひ最後となりぬ        南相馬市 男性
    吾が集落(さと)に八人の戦争未亡人ひとり残りゐし母も逝きたり      出雲市 女性
    若くして国に捧げし命をば悼みつ歩む靖国の庭            静岡県 男性
    黙祷の一分間に還らざる夫の無念が改めて湧く            諫早市 女性
    礎石とは永遠に朽ち去ることぞなし国に殉じし兵も          篠山市 男性
    慰霊の日真夏日となる沖縄へ思ひを馳せて一日鎮もる        名古屋市 女性
    戦死せし父の記憶のなき故に夢にも出てこず六十余年        うきは市 男性
    沖縄の平和の礎記念碑に触れる指先心がしづむ            京都市 男性
    身罷りし遺児三人を偲びつつ亡父追慕のレイテ班の旅         千葉市 私 51首め

2000年フィリピンへ慰霊巡拝に参りました男性遺児三名のお方が昨年次々にお父様のもとへ旅立たれました。
レイテ班は16名の少人数グループでしたのでお声もかけやすく、年一回各県持ち回りで亡き父を偲びながら親睦を深めて参りました。
本年は山梨県が幹事を務められ、富士山5合目まで  登山を楽しみましたが、懇親会ではお仲間を失った悲しい思い出に終始しました。
同時にお互いの健康を  しました。
 
九段短歌へ投稿から満5年を迎え、おかげさまで9月15日号を持ちまして50首の掲載を頂く事が出来ました。
戦死の父は私にとっては永遠の恋人です。
今後も全く知らない父親を偲び、歌を詠み続けて参りたく存じます。
10月15日号からは6年目に入り、51首の掲載はでしたが、おかげさまで掲載していただきました。
とても嬉しく51首めと記してしまいました。

コメント (2)
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