4月靖国神社社頭に掲示された遺書
4月の「愛しきものへ」は、広島県出身の24歳のお方の遺書でした。
時代とは言え、命の大切さを真剣に受け止めながら家族への最後の手紙を書かれたお気持ちに言葉がありません程に残念に存じました。
今号にも全国から13名の方の哀悼の歌が寄せられましたのでご一読いただければ幸いでございます。
聖戦を信じて征きし夫なり今の平和を如何に想はむ 浜松市 女性
なごやかな観光バスの老人会戦死の父の姿重ねむ 鳥取県 女性
終電の遠のく明りよ夫征きし宇品港の漁火のごと 横手市 女性
父の墓標清めればかすか風に乗り「海ゆかば」の歌聞こゆる朝 十和田市 女性
束の間の面会終へて宿に着く兵舎の明り哀しく灯る 大阪市 女性
いづくにか父の聴くらむ南方の戦地の丘に唱ふふるさと 青森県 女性
シベリアを訪ふすべもなく父恋しい哀しみ持ちて年重ねをり 大阪市 女性
母さんと今際に呼びし戦友の顔ありありと時を縮めて 長野県 男性
夜半目覚め犬の遠吠え聞きゐたり明日荼毘に付す兵百柱 出雲市 女性
今もなほ比島の沖に水漬きゐむ夫のみ骨は拾ふすべなし 諫早市 女性
父たちの「ラバウル小唄」母たちの平和の願ひを歌ひ継ぎゆかむ 名古屋市 女性
60余年永く祀られ靖国にねむりし兄よ明日は行くなり 京都市 男性
無念にも戦死の公報握りゐし若き日の母眼裏にあり 千葉市 私
中央が土屋正夫先生 前列左側 ↑ 吾が師 鶴岡美代子先生
土屋先生・鶴岡先生と市原支部の皆様 左から加瀬・鈴木・立野様の皆様
「土屋先生は大正4年7月26日 現住所である市原市新掘に生まれた。
両親の影響があって、幼少の頃から短歌や俳句に親しんできたという。・・・」
上記は「道はひとつ」土屋正夫の歌 著者 鶴岡美代子先生に紹介されておりますプロフィールの一文です。
題名の「道はひとつ 土屋正夫の歌」は、先生の著書「しつけ糸」に「私は、短歌の外に興味を持っておりません。というより、持たぬように心掛けてきたといってよいと思います。」と
あることから名付けたとも書かれております。
入会間もない私は、土屋先生に初めてお目にかかる佳い機会を戴きました事にこの上なく幸せに存じます。
先生の70年余に及ぶご活躍のご紹介を伺い、又先輩の皆様と親しく懇談が出来ましたことは今後「軽雪」のお歌を拝読させていただく上で大変貴重なひとときを戴きました。
昔から60の手習いと申しますが 、私は60歳を過ぎてからの入門でした。
佳き先生との出会いに心から感謝を申し上げ、先生のご指導に耳を傾け、57577の文字を懸命に探しながら一首一首の作品を大切に学んで参りたく思っております。
家元・若柳 汎先生師籍60周年記念若柳流汎栄会舞踊会に会の重責を担っていらっしゃる若柳汎之真先生にご招待を頂きました。
先生にはカラオケをご指導いただき、元歌手先生の歌のご指導は勿論、柔軟体操・寸劇なども取り入れ「健康カラオケ教室」と名付けて楽しく学んでおります。
この度、先生は「吉野山」忠信役を演じられましたが、衣装・踊りの素晴らしさは勿論、「これはこれは静様、女中の足とあなどって思わぬ遅参、まっぴらごめんくだされ」
他、会場中に響き渡った迫力のある台詞に観客の皆様と共に私たちは を止める事を忘れるほどの感動を覚えました。
休憩時に出会う見知らぬ方達の 「吉野山迫力があって素敵だったわね。」のお言葉もとても幸せに伺うことが出来ました。
又、79歳を迎えられた家元先生はとても艶やかに「扇獅子」をご披露下さいました。
美しい家元先生、汎之真先生のご健勝と若柳流汎栄会の益々のご隆盛をお祈り申し上げ、貴重なお時間を頂きました事に心から感謝を申し上げました幸せのひとときでした。
家元先生「扇獅子」をご披露 地方の皆様
出演後の先生とカラオケのお仲間 カラオケ教室 生徒一同 花束の前で
先生の素敵なお衣装とお教室の素敵な先輩二人
賑やかにフィナレー ご挨拶の家元先生と右側の法被姿は私たちの先生です
先生からのお手紙
春暖のみぎり、その後皆様にはお元気にてお過ごしのことと拝察いたします。
過日は、しばらくぶりで、皆さんと泉自然公園に花見にご一緒させていただき誠にありがとうございました。
なお、素晴らしい倶楽部泉水にて、傘寿のお祝いまでしていただき感謝にたえません。
本当にありがとうございました。
当日、記念にいただいたお皿を大切に使わせていただきます。
おかげさまで、皆さんからたくさんの元気エネルギーをいただきこれからも頑張ります。
コブシ・スイセン・ナノハナ・カタクリなどの花がきれいだったのが印象的でした。
では、またお会いできる日を楽しみに。
先ずは御礼まで。
追 伸
幹事役で、いろいろとお心遣いいただきありがとうございました。
大変楽しい会でした。
ご丁寧なお手紙に沢山のお写真を添えて当日参加者9名の皆さんにご挨拶を頂きました。
先生は中学校3年生の担任でしたが、卒業以来半世紀余、変わらないご指導を頂きながら親しく懇親も深めております。
今年のお誕生日に傘寿を迎えますことを伺い、桜咲く佳き日にお祝いの会を致しました。
先生をご案内しました千葉市の泉自然公園と懇親会場の倶楽部泉水を先生撮影及び私の未熟な写真でご紹介いたします。
千葉市泉自然公園
HPより 桜の美しい園内(先生撮影)
楽しいおやつタイム 桜の木の下で
カタクリの花
同公園のお花の中でもファンの多いカタクリの花に再会しました。
大勢のカメラマンがすでにカメラを構えて撮影中でしたが、私も何とか収めることが出来ました。
ニリンソウの花
とても可憐なお花。陽光があればきれいに開花するそうです。
野草園の説明板と野草園に咲くシャガ
美しい桜の下での語らいとお花見広場(先生撮影)
満開には少し早かった桜でしたが先生のお元気なお姿と友情の絆に春爛漫の気持ちを十分に堪能させていただきました。
倶楽部 泉水(いづみ)
千葉市の郊外、茅葺きの田舎家で四季折々のお料理が楽しめます。
母屋はかつて明治天皇が明治15年の大演習の折に休憩された由緒ある建物で、かつては市の史跡に指定されていたそうです。
長屋門と入り口 母 屋
ロビー 先生を囲んで
先生を初め同級生の皆さんの益々のご活躍とご健勝をお祈り申し上げながら改めて友情の絆の大切さに感謝を申し上げた幸せなひとときを過ごすことが出来ました。