平成26年6月 靖国神社社頭に掲示されました遺書 合掌
過日、コメントに若者と思われますお方から「いつまで戦争の被害者のつもりでいるのか」と頂きましたが、私はその時、「遺書の内容について感想を下さい。」と
申し上げましたらお返事が在りませんでした。毎月遺書をご紹介申し上げますのも、戦争の悲劇を知っていただきたい!被害者は私たちで終わりにしたい!
戦争は2度と絶対行ってはなりません。いつもそう願いながらこの記事をご紹介させていただいております。
いつもお世話になっております徳さん様より遺書についてコメントを頂きましたので、こちらにご紹介させて頂きます。
毎回20代の若者の手紙の文章を拝読して文の内容に感嘆していますが、ふと、思うにこの時代の若者は今で言うマインドコントロール(洗脳)されていたんだと感じます。
お国のため・天皇陛下のため など20代の若者がどうして考えついたでしょうか。
死を恐れない心を皆持っていることに今更ながら脅威を感じます。
教育の恐ろしさを改めて感じる次第です。私たちは今の子に何を教えてきたかを考える今日この頃です。
多くの皆様に共感を頂けますコメントに存じます。
徳さん様有り難うございました。
九段短歌
戦争を知らない国民が多くなりました現在、悲惨な戦争の事実も遠い過去の事になりつつありますが、事実は事実として継承して参りたく考えております。
私たち遺族は命ある限り鎮魂の歌を詠み続けて参ります。
今号にも12名の遺族関係者の鎮魂の歌を掲載していただきましたのでご紹介させて頂きます。
お目を通して頂けましたら幸に存じます。
家にては常に優しき父なれど一人艦に残りて何を睨みしか 佐世保市 遺児男性 従順「鳥海」艦長子息歌
老いて病むベットに横たふ身となりて父をしのばむ二歳のわかれ 名古屋市 遺児女性
開けはなす部屋ごとに生く平戸つつじ戦没の父がいたく好みて 大阪市 遺児女性
靖國の社前に遊ぶ白鳩の白き真白き姿にみとれり 足利市 遺児女性
戦闘帽振りつつ父が遠ざかる鉄路の果てに見たる夏雲 鳥栖市 遺児女性
ひと杓の水を捧ぐる兵士像に護国の社の緑陰探し 名古屋市 遺児女性
九段坂桜舞ひ散る靖國の昇段終へてお神酒いただく 浜松市 遺児男性
帰省せし吾子と登りし山寺の墓に詣でて往時を偲ぶ 富士吉田市 遺児女性
桜ばな咲きほこる道母はゆく寡婦ななそじの生涯を閉づ 南相馬市 遺児男性
分りやすい言葉探してひとひねり九段短歌に父想ふ時 甲州市 遺児男性
悲しみも吹っ切れをらんスカイツリーに集へる遺児らの追慕の旅路 千葉市 私
新選者の先生にご指導を頂きましてから今号で丁度10ヶ月めを迎える運びとなりました。おかげさまで10ヶ月間、毎月掲載を頂きましたことにとても励みを
頂いております。
平成16年10月15日号に
過ぎし日のありて今在る幸せを思ひつつ八月武道館にあり
はじめて上記の歌を掲載いただきましてから平成26年6月15日号で97首の掲載を頂きました。
前選者の先生ご逝去により6ヶ月間の休載が在りましたが、10月15日号までに100首の掲載を頂けますように精進して参りたく存じます。
今号の歌は昨年のレイテ班東京スカイツリーを訪ねる旅 2013-06-18 16:21:17 | レイテ班の旅 に思いを寄せました。