指導者 鶴岡美代子先生のご紹介 お歌一部ご紹介
昭和19年 群馬県前橋市に生る
昭和61年 「輕雪」入会、土屋正夫に師事 欠席の通知をだして騒ぐ胸老いゆくこれから慣れねばならぬ
現在「輕雪」編集発行人、選者
現代歌人協会会員 紅葉の山のをちこちにダケカンバ裸となりて白炎と立つ
昭和19年の会会員
十月会会員 青空に白波のごと飛ぶ鷺のひるの満月に吸はれゆきたり
日本歌人クラブ会員
NHK学園講師 だれもだれも事伝へ聞くそれだけで受話器のむかうことばをなせず
著書 歌 集 『蓮』(れん) (平成9年) (悼 小高賢氏)
歌 集 『宇宙方程式』 (平成12年) くしゃくしゃの花弁を二日ととのへて芍薬くれなゐの大輪となる
随聞記 『書斎の会話ー歌人土屋正夫』 (平成13年)
評論集 『道はひとつー土屋正夫の歌』 (平成16年)
歌 集 『緑風抱卵』 (平成18年)
歌 集 『日付変更線』 (平成23年)
歌 集 『第一歌集文庫「蓮」 (平成26年)
歌 集 『斜度』 (平成28年)
短歌をご指導頂いております鶴岡美代子先生が歌集『斜度』を上梓されましたので、ささやかなお祝いの会を致しました。
平成28年7月27日(水) 於 一幸(千葉市若葉区) 13:00~15:00 参加者 9名
皆様は、それぞれに感想を述べあい、学びあり、笑いありに懇親を深めながら先生の益々のご繁栄とご健勝をお祈り申し上げ、今後ともご指導頂きたくお願い申し上げました。
私は感想と申しますよりは、 あとがきの前文にもお書き下さいました 「下総三山の七年祭り」 のご案内に多くのお歌をお詠み頂き、故郷の思い出に感謝を申し上げました。
「七年祭り」の歌三十首より十首ご紹介
六百年つづく祭りと聞けばなほ石女の婆身を小さくする
黄金の瓔珞(やうらく)めぐりにゆらぎゐる神輿は七年祭り用とよ
背には「は」の字赤く染め抜くお揃ひの法被はけふの空より青し
しろぬりの稚児、警児(けいじ)の集まれり手を引く母らも晴れ着に明かし
きらびやかな神輿の渡御(とぎょ)に住民の意気最高潮 おひねりの降る
御捻りの次々降れる辻に来て神輿は慣ひと二度三度もむ
かつて浜たりし一画残されて安産神事執り行はる
竹矢来(たけやらい)の竹の緑と黒土の御塚の法(のり)のともにつややか
父母産婆子守りの役の四つ神輿載る御塚も四つ造らるる
七歳の女男が盥のなかに立ち夜の満潮時にハマグリ交はす (礒出式)