平成26年2月 靖国神社社頭に掲示されました遺書 合掌
「では又、何時れ。」 妹さんに送った最後の手紙。再び会うことが叶わなかった兄妹様、戦争は尊い命を奪いました。
とても残念です。ご冥福をお祈り申し上げます。 合掌
九段短歌
私たち遺族は命ある限り鎮魂の歌を詠み続けて参ります。
今号にも、12名の遺族関係者の鎮魂の歌を掲載していただきましたのでご紹介させて頂きます。
お目を通して頂けましたら幸に存じます。
カラコロと音唯一の思ひ出に父と銭湯に行く一歳半の我 甲州市 遺児男性
紅葉燃ゆ飛騨の出で湯に集ひたる遺児と呼ばるる戦友二世 名古屋市 遺児女性
古き臼父の便りの中にある餅つき案じるやさしき声が 甲州市 遺児女性
戦病死今際の時も祈りゐる父を語りくれし人を偲びぬ 大阪市 遺児女性
海底に沈む父上いかなるや寒くはないか毛布かけたき 上田市 遺児女性
追憶の南の海にたたづみて満たされし空白胸に沁み込む 佐世保市 遺児男性
父の墓に五歳の孫と遠くきて草引き終へて手会はせたり うきは市 遺児男性
幼日の記憶にありしレイテ島台風直撃地獄絵なりぬ 南相馬市 遺児男性
余生を信じまたも五年の日記買ふ兄、夫の鎮魂詠みつづけむと 横手市 妻
國の為死すこと惜しまず若き身を兄靖國の宮で眠れり 京都市 遺族男性
ラバウルの水平線より陽が昇る英霊の海真赤に焦し 富士吉田市 遺児男性
フイリピンの被害報道に目を覆ふ慰霊に訪ひしあの島あの街 千葉市 私
この度、長期間留守を致し、更新できずにおりましたにもかかわりませず、毎日多くの皆様にお立ち寄り頂きまして御礼を申し上げます。