平成22年11月 靖国神社社頭に掲示された遺書
鹿児島県出身 陸軍曹長 久米 俊彦 様 (25歳)
昭和19年11月20日 比島ミンダナオ島サンカナンにて戦死 合掌
今月もお若いお方の遺書をご紹介することとなりました。 文面から、独身のお方と拝読させていただきました。
遺 書
畏クモ大命ニ依リ、外敵征討ノ途ニ就ク。男子ノ本懐之ニ勝ルモノナシ。
遂ニ待望ノ日ハ来ル。生キテ祖国ノ土ハ踏マズ。笑ッテ護国ノ鬼ト化ス。
(中 略)
今日ありて 明日ある身とは 思ふなよ 皇国(すめらみくに)の 防人なればなげくなよ 桜の花と ちりし我 ほほえみ来たれ 靖国の社
母上様
兄上様
姉上様
私たち遺族は散華された多くの英霊に追悼の誠を捧げ、恒久平和を願いながら戦争の悲劇を後世に語り継ぐ使命が有ると存じます。
私たちは、夫を、父を、親族を永久に偲び、悲しみを歌に詠んでおります今号にも全国から鎮魂の歌が寄せられましたのでご紹介させて頂きます。
お目を通して頂けましたら幸に存じます。
今年から慰霊のつどひやめますと自治会よりの通知は無念鳴呼 彦根市 男性
蜩の声の中には「父さん」の無念の悲しさ吾には聞こゆ 甲州市 女性
久々に戦死の夫の名を書いて二才だった息子は今六十八才 紀ノ川市 女性(妻)
雁になり飛んで行きたしビアク島遺骨集めて抱きしめられたい むつ市 女性
いついつまで健やかなるや夫の墓淨めつつひとり蜩をきく 横手市 女性(妻)
海碧き南緯十度の島なればみな知らぬ花ガダルカナルは 富士吉田市 男性
七十年軍服を脱げずゐる父の写し絵の中の青年の面 名古屋市 女性
吾も妻も共に戦没遺族なり交交語る兄在りし日々 篠山市 男性
父恋ひて六十五年母姉も疾うに身罷りわが身の老ゆる 名古屋市 女性
亡き母が縋りて上りし階段の手摺りをわれも握りてゐたり うきは市 男性
原爆も終戦しらず靖国の兵安らかに眠り給ひし 京都市 男性
両の手を大きく拡ぐる父のゐき幼き吾に夢うつつとも 千葉市 私
今月もお二人の妻の立場のお方のお歌を拝読させていただき、お元気なお姿にとても嬉しく存じました。
楷書作品 行書作品 草書作品
(上記は課題作品です。提出後の作品の中から記念に収めました。)
空山人を見ず
但(た)だ人語の響を聞くのみ
返景深林に入り
復(ま)た青苔(せいたい)の上に照らす
鹿柴(ろくさい) 王維詩
平成15年 (2003年) 1月から「漢字」・「かな」・「ペン字」・「漢字条幅」・「かな条幅」の5点の作品を市川蘭華先生に御指導を頂きましてから7年目を迎えました。
昨年の秋季特別昇級試験に「 漢字の部」 におきまして準師範から初めての挑戦に「師範」 を頂き、信じられない喜びに励まされて参りました。
この度、秋季特別昇級試験に「ペン字の部」に平成19年度 秋季特別昇級試験に準師範を頂きましてから3度目の師範に挑戦をいたしました。
多くの練習作品の中で 「ペン字」 を一番苦手としております。
初めて提出して10級ではなく、9級をいただきました喜びから8級に昇級するまでに5ヶ月間もの期間を要しました程に大変でした。
苦手なりにこの度も、楷書・行書・草書 の各作品合わせて100枚以上は書いたつもりです。
納得できずの提出に来年度4回目の挑戦に頑張りたく思っておりましたところ、孫未歩3歳のお祝いの 3日 の早朝 8時 に先生から嬉しいご連絡を頂きました。
先生から 「お孫様のお祝いに記念になりましたね。」 とお心遣いを頂きました。
今後も素晴らしい先生のご指導を頂きながら、精進して参りたく喜びを噛みしめております。
私ごとですが、平成15年1月号の作品が4月号9級のページに初めて名前が掲載されましてから、今まで写真版に掲載いただきました幸せを振り返ってみました。
1回目 平成16年6月号へ掲載 3級 ~ 2級 へ昇級の時
2回目 平成17年3月号へ掲載 4段 の時
3回目 平成18年6月号へ掲載 4段 の時
4回目 平成19年9月号へ掲載 5段 の時
5回目 平成20年3月号へ掲載 準師範 の時
待ちに待った未歩の誕生は 平成19年8月21日 (火) でした。
おかげさまで今年平成22年11月3日に3才のお祝いをする運びになりましたので、今までのブログと沢山の写真を整理して「未歩ちゃんの3年間の歩み」を作成しました。
かなりの時間を要しましたが、未歩が大きくなりましたときに喜んで貰えたら幸です。
子どもの成長の早いことに驚きながら、多くの皆様に守られ、大病もせずに今日を迎えました事に大きな喜びと共にいつも温かいコメントを寄せていただきました皆様に心から御礼を申し上げます。1年ごとの成長を少し振り返って見ました。
生まれくる初孫を待ついくつ顔無事を願ひて長きいちにち
うぶごゑも高く女孫の生まれたり今日の佳き日よ生命(いのち)いとほし
お誕生日にお餅を背負うも失敗 1才1ヶ月初めての運動会も
2才のお誕生日 飾れなかったお雛様の前で 2才6ヶ月
平成22年の夏の思い出 2才11ヶ月 3才のお誕生日は中耳炎になって元気なし