平成28年9月 靖国神社社頭に掲示されました遺書 合掌
ご覚悟の死をお父上様への最後のお言葉に、ご両親様のお気持ちは如何ばかりでございましたでしょうか。
もう一年早く戦争が終わって居たならばと、とても残念に思います。心からご冥福をお祈り申し上げます。
今号も選者 三井勝生先生にご指導頂きました12名の鎮魂の歌をご紹介させていただきます。
いつも多くの皆様にご覧頂きまして心から感謝を申し上げております。
今号もご指導の程、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
一銭五厘のいのちにあらず戦線に大義を信じて戦ひし父 青森県 田中 恭子様
慰霊終へ深夜の機にてまどろめばパプアの戦跡浮かびては消ゆ 富士吉田市 遺児 男性
父逝きて七十五年小さき手に持ちし念珠の色も褪せたり 鳥栖市 遺児 女性
叔父パラオ父サラモアに出征(いき)しまま七十有余の歳月は過ぐ 荒川区 遺児 女性
靖國の神を思ひの遺児甥姪総代会の司会果たせり 甲州市 遺児 男性
禅の寺読経たけなは終戦日遺影抱きて結介に伏す 南相馬市 遺児 女性
靖國の森より見つめる戦死(な)き人は日本の平和但祈るのみ 呉市 遺児 女性
うすれゆく記憶のそこひ八月の母に届きし戦死公報 一宮市 遺児 女性
ことし又昇殿参拝かなひたりつつがなき身を靖國に謝す 江南市 遺児 女性
ニューギニアの父のかなしみ海越えて夕べのわれの心風立つ 甲州市 遺児 女性
父知らず私は一人夏休み食事はとれず草をかみたる 名古屋市 遺児 女性
「ミ~ンミ~ン」と少女はおのが詩を読みつつ沖縄の日に祖父を追慕す 千葉市 遺児 私
私は、平成16年10月15日号に初めて
過ぎし日のありて今在る幸を思ひつつ八月武道館にあり を掲載頂きましてから今号で満12年めを迎えました。
おかげさまで平成28年9月15日号は121首めの掲載を頂きましたことに選者の先生のご指導に感謝を申し上げております。
浅学の身ですが、今後も鎮魂の思いに心を寄せて参りたく考えております。
ご指導の程どうぞ宜しくお願い申し上げます。。
最後までご覧頂きまして有り難うございました。