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6月の教室(2日、23日)(小玉精子先生)は、2回ともあじさいを(も)ご準備いただいていました。
教室での写真をもとに家で描いたのですが、1,2枚目と失敗、
結局3枚目の作であります。
主に教室1回目のモチーフで失敗したのですが、
このときの萼は、実にきれいな、しかし細かいものでした。
さっそくその萼模様に挑戦!と最初からその描写に注力、
ややあって振り返り全体をみればおかしくなっていた、
というパターンであります。
どこがおかしくなったのか、それはアジサイ個々の花の全体としての陰影のつけ方です。
花の、塊りとしての立体感が出ていないのです。
どうすればこの立体感を出せるか、Youtubeで何人かの方のデモを拝見しました。
どうやら自分はダボハゼよろしく、萼の細部に飛びつき、
全体が見えていなかったことに気づきました。
そこで手順を変えてみました。
それは、アジサイ個々の花に大まかな陰影だけを入れるところから始め、
途中、前に入れた陰影に応じて萼の薄めの影を入れ、
最終的には濃い色の影を入れ全体を整える・・・といった流れです。
このように初めに大きいところを押さえておけば、失敗も小さくてすみそうです。
ということではありますが、本作における萼は、
教室1回目の細かいのは諦めてこれからの課題とし、
主に2回目ご準備いただいていた普通のそれに置き換えて描きました。
何枚描いても課題は尽きないものです。
今回もう一つ教えられたことがありました。
それは対象物を見るときの“目の開き方”についてです。
これはYoutubeでアップされている
「和雑貨屋つらら庵」さまの「紫陽花などの集合体の描き方」(2020.7.14付)から教わったものです。
そこでは、対象物の立体感などを、全体として見るときは、
目をかっと見開いて見るのではなくて、
目を細めて(かすめて)見た方がいい、ということでした。
なるほどやってみればその通りで、80過ぎの翁、まだまだ教わることばかりです。
拙ページをお開き下さった方も、どうか目を細めてぼんやりとご覧いただきたく・・・。
先ず萼が分からず調べ、作品にする過程での真摯な努力に感心し、最後に目を細めてみて成程と納得と言った具合です。
この絵は今朝の暑さには最適で、まるでかき氷を食べている時と同じ清涼感を頂きました。
アジサイの萼の色は酸性アルカリ性で決まると言われていますが、作品のように青と白の取り合わせアジサイが清々しい涼しさを感じます。
また来年も見事なアジサイが見られるといいなと思います。