
午前中の雑事で時間が半端、こう云う時は矢張り半端なハイキング。
狙いは榛名山中の「大字境界線交点」の確認というつまらない話。
国土院1/25kでは標示されていないが、地元行政の1/10k地形図では
大字境界線が確認できる。勿論、平成の大合併の為、実質的には
高崎市内の「町境界」と化してはいるが。
旧榛名町の小鐘原ヶ岳から直線距離で東南約0.85k、天狗山から東0.65k
の地点に地形図上、四本の境界破線の集まる「大字境界交点」がある。
はっきりとは判らないが中室田・下室田・宮沢地域などの分岐点らしい。
その交点に何かがある筈との思いこみだが、去年の11月には126号線から
小鐘原ヶ岳・天狗山への新コース開拓で通過しているルート上にある。
126号線で榛名に向かい「救世真教」から上に0.7k地点、県道が
「からまつ橋」で「車川」を渡る左側手前の「箕郷町水道第6水源地」広場が
駐車場所(10.54)。
直ぐ脇の施錠された鎖で入り口が閉鎖されている林道に入りダラダラ登り。

この林道は延々と山裾を周りながら1.5k下で再び126号に合流する。
両側は整備の行き届いた杉林、標識には「宮沢地区本数調整事業」。
南進から西に向きを変え、大きいカーブで再び南進するところで舗装は
終り、途端に草茫々の荒れ道に変わるが道は下りに転ずる。

やがて右の稜線が垂れ下がるところで林道は垂れ切った小尾根に向かうが
入り口は雑草で塞がれていて去年付けた赤テープが無ければ見逃す所。
位置はN-36-26-15-9 E-138-52-34-7 (11.32)

入り口から草を掻き分けて北に切り返しで小尾根を登り出す。向きが西に
なるといきなり幅広の杉林の急登で大稜線へのコブを目指す。かなりキツイ。
最初の岩場で左右からの稜線を併せて右を抜けるとその先は雑木の急登。

藪を掻き分け息を切らせてコブ上に到着(12.02)。早くも一時間を超えて
前途多難。この稜線は境界線上にあり尾根は奇麗で境界杭もある。
多分、左側(西)は下室田、右(東)は宮原だろうが杭は絶えずに続く。

このコースの杭はこんな三点セットのものが多いが岩場なども曲げる事無く
岩と岩との隙間に設置されている極めて律儀もの。

稜線の傾斜は緩く葉の落ちる秋から冬にかけては東北に榛名連山が見事に
その山容を見せるのだが今は樹葉が濃くて展望皆無。だが、森林浴と思えば
絶好のハイクコース。気が付いたら不思議な事に蝉や鳥の鳴声も聞こえず、
辺りは森閑、やがてクマ笹が出始めて見る間に膝下まで伸びてくる。
間も無く岩ピーク手前、ここが交点の筈なので地形図と照らし合わせて観察
するが分岐を標示するものは何も無い。尤も今まで発見した事のある分岐を
示す道標は町村境界分岐であつて大字境界ではなかったが。
先ず北上する境界線を調べると地形図ではこのピークの東側を小鐘原ヶ岳に
向かっている。が、そこは断崖の中途、等高線四本も下である。これでは
到底探索は無理。
ピークには正面からは登れない。胸までのクマ笹でガードされているから。
左からの迂回路の入り口は去年付けたこのテープ。

迂回路を進んで再び稜線に戻ろうとしたら境界杭が戻らずに直進の
先に見えた。

これが西進して天狗八合目に達する境界線だろう。若しかすると「三百山」に
書かれていて去年探索に失敗した「廃道」かも知れない。とすれば
三角点・膳棚から北上して来る筈の境界線も分岐している筈。
急斜面をじっくり観察すると遂に発見、10㍍程の下に苔むした古い杭。


地形図を見ると境界線は等高線が立込んでいる急斜面を下り大きな窪を
突っ切って南進しているので辿ったらとても帰ってこられない。
発見で止めて元に戻って西の探索に掛かる。
前方にこんな目印を発見。こんな斜面では造林用で無いことは確実。

だがちゃんとした道は無く急傾斜の熊笹斜面の中に 足巾一つの獣道風。
慎重に進むが足下の土は極めて軟弱、数回の小規模の滑落で傷だらけ。
そして発見、新旧杭がセットになり定番の四隅の石の代わりに四本の木杭
で守っている。

その付近の樹幹にこのマーク、杭の関連かな。

更に進むと獣道風の踏み跡は高度を全く変える事無く続き第二号発見。

位置はさっき見たピークの75㍍も下部。さらに先にもありそうだが
急斜面途中の歩行は極めて危険、天狗八合目に向かうことが想定
できたの引き返す。
さて、時間は未だあるので去年廃道探索の時に遭遇した石碑を
見に行くことにした。多分、小鐘原ヶ原岳東麓にある13基の石碑に
関連した昔の裏参道のものと推定している。大体の位置は
小鐘原ヶ岳の東南東440㍍、天狗山から北北東500㍍の熊笹原の中。
深い熊笹の中を去年付けたテープを辿って前進、だがとんだ障害。
腰までの深笹が露でびっしょり、慌ててスパッツを装着するも全く駄目。
下半身びしょ濡れでズボンが体に張りつき、笹を分けるのがラッセル並。
あと70㍍地点で遂にダウンで降参。大体こんな時期に道無しの笹原に
入りこむ方がどうかしているのだな。
探し物の去年の写真。秋口にリベンジとして撤退。

帰路は濡れズボンのまま、ベタベタと下って漸く大岩のところ。
安心して遅い昼食と休憩で本日の爺イ(15.05)

コブに到着、今日は収穫が少ないので林道探索を加える事にして
往路を下らずに境界杭を追って東南に急降、境界線の途切れる
沢を経て林道(15.36)一周の為に往路と反対方向に下る。

林道は全て下りで延々と山裾を周るが期待した石碑・石像もなく
車川とクロスする所で渓流を眺めただけで県道着(16.01)

ここから駐車場所まで登り1.5Kの県道歩きだが傾斜が強いのは
前半の救世真教までの0.8Kで後半の傾斜は緩い。
帰着は16.29。
何しに行ったのか?スッキリしないが梅雨時の足慣らしとしておこう。

狙いは榛名山中の「大字境界線交点」の確認というつまらない話。
国土院1/25kでは標示されていないが、地元行政の1/10k地形図では
大字境界線が確認できる。勿論、平成の大合併の為、実質的には
高崎市内の「町境界」と化してはいるが。
旧榛名町の小鐘原ヶ岳から直線距離で東南約0.85k、天狗山から東0.65k
の地点に地形図上、四本の境界破線の集まる「大字境界交点」がある。
はっきりとは判らないが中室田・下室田・宮沢地域などの分岐点らしい。
その交点に何かがある筈との思いこみだが、去年の11月には126号線から
小鐘原ヶ岳・天狗山への新コース開拓で通過しているルート上にある。
126号線で榛名に向かい「救世真教」から上に0.7k地点、県道が
「からまつ橋」で「車川」を渡る左側手前の「箕郷町水道第6水源地」広場が
駐車場所(10.54)。
直ぐ脇の施錠された鎖で入り口が閉鎖されている林道に入りダラダラ登り。

この林道は延々と山裾を周りながら1.5k下で再び126号に合流する。
両側は整備の行き届いた杉林、標識には「宮沢地区本数調整事業」。
南進から西に向きを変え、大きいカーブで再び南進するところで舗装は
終り、途端に草茫々の荒れ道に変わるが道は下りに転ずる。

やがて右の稜線が垂れ下がるところで林道は垂れ切った小尾根に向かうが
入り口は雑草で塞がれていて去年付けた赤テープが無ければ見逃す所。
位置はN-36-26-15-9 E-138-52-34-7 (11.32)

入り口から草を掻き分けて北に切り返しで小尾根を登り出す。向きが西に
なるといきなり幅広の杉林の急登で大稜線へのコブを目指す。かなりキツイ。
最初の岩場で左右からの稜線を併せて右を抜けるとその先は雑木の急登。

藪を掻き分け息を切らせてコブ上に到着(12.02)。早くも一時間を超えて
前途多難。この稜線は境界線上にあり尾根は奇麗で境界杭もある。
多分、左側(西)は下室田、右(東)は宮原だろうが杭は絶えずに続く。

このコースの杭はこんな三点セットのものが多いが岩場なども曲げる事無く
岩と岩との隙間に設置されている極めて律儀もの。

稜線の傾斜は緩く葉の落ちる秋から冬にかけては東北に榛名連山が見事に
その山容を見せるのだが今は樹葉が濃くて展望皆無。だが、森林浴と思えば
絶好のハイクコース。気が付いたら不思議な事に蝉や鳥の鳴声も聞こえず、
辺りは森閑、やがてクマ笹が出始めて見る間に膝下まで伸びてくる。
間も無く岩ピーク手前、ここが交点の筈なので地形図と照らし合わせて観察
するが分岐を標示するものは何も無い。尤も今まで発見した事のある分岐を
示す道標は町村境界分岐であつて大字境界ではなかったが。
先ず北上する境界線を調べると地形図ではこのピークの東側を小鐘原ヶ岳に
向かっている。が、そこは断崖の中途、等高線四本も下である。これでは
到底探索は無理。
ピークには正面からは登れない。胸までのクマ笹でガードされているから。
左からの迂回路の入り口は去年付けたこのテープ。

迂回路を進んで再び稜線に戻ろうとしたら境界杭が戻らずに直進の
先に見えた。

これが西進して天狗八合目に達する境界線だろう。若しかすると「三百山」に
書かれていて去年探索に失敗した「廃道」かも知れない。とすれば
三角点・膳棚から北上して来る筈の境界線も分岐している筈。
急斜面をじっくり観察すると遂に発見、10㍍程の下に苔むした古い杭。


地形図を見ると境界線は等高線が立込んでいる急斜面を下り大きな窪を
突っ切って南進しているので辿ったらとても帰ってこられない。
発見で止めて元に戻って西の探索に掛かる。
前方にこんな目印を発見。こんな斜面では造林用で無いことは確実。

だがちゃんとした道は無く急傾斜の熊笹斜面の中に 足巾一つの獣道風。
慎重に進むが足下の土は極めて軟弱、数回の小規模の滑落で傷だらけ。
そして発見、新旧杭がセットになり定番の四隅の石の代わりに四本の木杭
で守っている。

その付近の樹幹にこのマーク、杭の関連かな。

更に進むと獣道風の踏み跡は高度を全く変える事無く続き第二号発見。

位置はさっき見たピークの75㍍も下部。さらに先にもありそうだが
急斜面途中の歩行は極めて危険、天狗八合目に向かうことが想定
できたの引き返す。
さて、時間は未だあるので去年廃道探索の時に遭遇した石碑を
見に行くことにした。多分、小鐘原ヶ原岳東麓にある13基の石碑に
関連した昔の裏参道のものと推定している。大体の位置は
小鐘原ヶ岳の東南東440㍍、天狗山から北北東500㍍の熊笹原の中。
深い熊笹の中を去年付けたテープを辿って前進、だがとんだ障害。
腰までの深笹が露でびっしょり、慌ててスパッツを装着するも全く駄目。
下半身びしょ濡れでズボンが体に張りつき、笹を分けるのがラッセル並。
あと70㍍地点で遂にダウンで降参。大体こんな時期に道無しの笹原に
入りこむ方がどうかしているのだな。
探し物の去年の写真。秋口にリベンジとして撤退。

帰路は濡れズボンのまま、ベタベタと下って漸く大岩のところ。
安心して遅い昼食と休憩で本日の爺イ(15.05)

コブに到着、今日は収穫が少ないので林道探索を加える事にして
往路を下らずに境界杭を追って東南に急降、境界線の途切れる
沢を経て林道(15.36)一周の為に往路と反対方向に下る。

林道は全て下りで延々と山裾を周るが期待した石碑・石像もなく
車川とクロスする所で渓流を眺めただけで県道着(16.01)

ここから駐車場所まで登り1.5Kの県道歩きだが傾斜が強いのは
前半の救世真教までの0.8Kで後半の傾斜は緩い。
帰着は16.29。
何しに行ったのか?スッキリしないが梅雨時の足慣らしとしておこう。

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます