クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

第十回箕郷きつねの嫁入り見物  H-23-9-25

2011-09-26 06:24:00 | 伝説・史跡探訪
今日は箕郷町の「きつねの嫁入り」行事の見物。
これに似た様な行事は全国に数多く存在すると思っていたが意外に
少ないらしい。
新潟・阿賀町津川城の「狐戻城」が特に有名と聞くが北関東では
2002年からの箕郷、南関東では東京北区の王子稲荷ぐらいらしいとの事。

箕郷のは昼間の行列を「華行列」、夕刻からメイン会場で野外劇に繋がるのが
「輿入れ行列」と言われているらしい。

駐車場所の確保のため早めに箕郷図書館に駐車、今年から行列のルートが
変って起点が従来の小学校近くの第十二区集会所ではなく、今まで終点に
使っていた箕郷支所になっている。終点は新しいメイン会場となる榛名白川
左岸の「ふれあい公園」だ。

行列出発の一時間も前に支所到着。既に関係者や観客は多数。準備は隣接の
公民館なのでそちらにも早くもカメラマンたちが集まって被写体を求めて
ウロウロしている。



早めに支度の出来た武士姿の二人がカメラに捕まった。回りから飛ぶ要望の
声に押されて無理やり立会いをやらされている。刀を差していたのが運の尽き?



偶然にも前橋から来た写真好きの元の会社の同僚二人に出会ってしばし雑談。
其の内に段々と準備の出来た関係者が公民館から出てくると忽ちカメラの放列を
浴びて何とかポーズをとっている。



これは本日の嫁入りのご本人、公募から選ばれる実際の若夫婦とか。
隣に居る方は多分、仲人役だろう。



行列に参加する子供達、大人と違うのでカメラマン達の要望は余り利かずに
自由に動く。



この方は「お待ち女房」、帯を体の前で結んでいる。本来は花婿の家で花嫁を
「待ち受ける」という近所の奥さん達らしい。



この派手な扮装は大殿の側室役の方。大殿とはこの箕郷では当然の事に
箕輪城主の名君・「長野業政」の事。



行列の配置に着いた花嫁・花婿のおふたり。赤い陣羽織の大殿役さんが
行列の配置に色々と指示をしていて忙しそう。



弓張り提灯を持つこの二人が行列の先頭を歩くことになる。



この方々は花嫁の荷物運びとか。



例年通り大殿・長野業政役の方。時間が有ったので色々と運営の苦労話を聞かせて
戴いた。それに依ると前回までは実行委員会の資金難で使用設備はなるべく
公的のものを利用、衣装も自前が多かったが今回は十回目という節目で資金が
集まったので「ふれあい広場」に百万円を投じて舞台を作りメイン会場と
したとの事。それ故に行列ルートを箕郷支所を起点としてふれあい広場を
終点に切り替えたのだそうだ。



この方が行列の進行を差配する方。この方の持つ太鼓と「コーン」の掛け声で
行列は一斉に狐の所作をする事になる。途中の観客の要望も臨機応変に
汲み取るので一番の人気者。



特別の応援参加の「王子稲荷」の使者たち。王子稲荷は「関八州稲荷の頭領」とか。



そうこうしている内に定刻の11時にスタート。先導は木遣りの方々で最初から
木遣りを謡って進行する。



続くのは行列の先頭、右端に太鼓を持った差配役が早くも調整中。



お篭が続くが実際は車輪つき。担ぐ二人はさっき立会いをやらされて
大汗かいた御仁だ。



その後は嫁入り道具が入っているのか、長持ちが。



多数のお待ち女房が続く。



大殿の奥方を先導に若殿と奥方。若殿と奥方とは
当然の事ながら業盛、藤つる姫、その後ろには亀寿丸が僅かに見える。
業盛が「春風に梅も桜も散り果てて名のみぞ残る箕輪の山里」の辞世を
残して自決の後、当時二歳の業盛の子・亀寿丸 は、家臣に抱かれて落ち延び、
城の南1里半にある寺・和田山極楽院に匿われた という。のち彼は出家して
鎮良と名乗り、極楽院2代目の院主となった。



その後からゾロッと大殿の側室達だが、実際は側室に化けた狐たちの設定。



後ろの派手なのは王子の応援キツネたち。



大方の行列を見送ってから何時ものようには付いて歩かずに百万円の舞台装置を
見るために広場に急ぐ。今日は東京からのお客を昼食がてら高崎に送らなくては
ならないし、14時からは天下分け目の阪神戦があるから。


途中に始めて見た「上芝の共同水車」。明治中期から昭和30年代まで使われていた
ものらしく、最盛期には30基以上もあつたというから驚きだ。



細道の脇には小さな白山神社だが由来は未だ知らない。後日の調査。



榛名白川左岸の土手を真っ直ぐに西進。



脇の田圃では脱穀作業の真っ最中、此方は遊びで申し訳ない様。



やがて右手に「釣りキチけん太」の大きな建屋を通過。



やつと「いこいの広場」に到着。目標はこの先の台地の上。



台地に上がると物凄く広い芝生の広場、最奥に其れらしき装置。



左手には赤鳥居がずらっと並ぶが良く見ると芝の保護のためか足場に
何やら工夫がしてある模様。



これが問題の舞台。



定番の屋台が並ぶが経大生の店が多いようだ。



これで11.30、お土産を少々買って本日は切り上げ、図書館に戻って大急ぎで帰宅。



気が付いたら今日はお馴染みの剣士役・「心彰流・剣舞剣彰会」の方に
会わなかった。
夕方からの野外劇には出演するんだろうかーーと書いているうちに試合終了、
追いすがる阪神との差を2ゲームとした。消化試合数が多くて負け数で
並んだから巨人の三位以上はほぼ確定したと思いたい。



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