クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

土鍋山から破風岳 H-23-7-17

2011-07-18 10:58:57 | 倉渕・長野原・草津・嬬恋
毎日の猛暑、暑さを避ける2000m級の山へと考えて去年も行った破風岳と土鍋山へ。
前回の土鍋はうっかりして山頂からやや離れている三角点にタッチするのを忘れて
しまっていたのでリベンジも兼ねる。

長い道中を経て三原信号で右折、大曲する所から万座ハイウェイに入る。
温泉街まで21kの表示。



ゴルフ場やホテル前を通過するとしっかりと料金所、金1020円也。



ハイウェイとは云え蛇行の絡む道を走行すると漸くR-466(牧干俣マキホシマタ線)に
合流して左折。この県道は長野・高山村の「牧」から群馬・嬬恋の「干俣」まで。
両県共通の466号線。別名の「上信スカイライン」は余り有名ではないが。



この沿線、地形図にある「山田峠」をいつも素通りで確認したことが無いので
今日は慎重に。予定地点に来たが標識が見当たらない。但し、左への曲がり道は
大きく前方が開け、右脇にこんな林道表示があるのでここに違いないと決め込む。



前方に凄い山塊が展望される。



466号線を西進するとこの表示から長野県・高山村に入る。



466号線との合流から7K程の三叉路で左へのR-112に入る。細道を4K弱で大きく
開けた毛無峠に到着。後ろに毛無山がどっしりと。「毛無」の名は強風のため
木が育たない事からとも聞くが、長野側・群馬側とも大きく開けて風の
通り道を実感。
往路108Kを相当飛ばしてきた積りだが3時間近くも掛かってしまった。



土鍋山が見えるところは既に多くの車両、全てラジコン飛行機の愛好者らしい。



その機体の一つ。思ったよりも細身だな。



皆さん、此処に来てから組み立てと調整をやっている。未だ飛んでいないので
様子を聞いてみたら「風待ちだよ、ここは風待ち峠って言うんさ」と。



暫くの雑談後に出発、登山者は少なく、稜線の蛇行登山道を見ても先行者二人が
見えるだけ(9.40)。



途中から山裾を見下ろすと、小串硫黄鉱山跡が良く見える。この鉱山は
1929-1971間の稼動。最盛期は2000人がここに居たとの記録があるが1937年に
245人の犠牲者を出した悲惨な大事故の歴史を持つ。毎年の慰霊祭は7月の
第四日曜日と聞くのて来週だな。



花は極めて少なくこれが主流。ポツポツと後続の登山者が来てスッと爺イを
抜いていく。
蛇行道は完全に整備されているが一辺が長くてヘアピンカーブなので中々
前進している実感がない。



最初の分岐道標は左の土鍋山を選択。前回とは逆に破風岳は後回し(10.06)。



笹の間を緩く登っていくと上の分岐。だが土鍋の文字は無く五味池。



あいも替わらぬ笹の中の泥濘道。ほぼ平坦。



やがて左右の樹間に道標、比較的新しい模様。



少し下り気味に進むと道標が満艦飾の分岐。五味池方面は牧場もあるようだが
距離も長いらしい。



前方に土鍋山が現れるが長野側からガスが巻いて来ている。



ここからの鞍部への下りは勿体無いような急降、暗い林間の岩場もあり、
笹原の延長が頂上の破風とは大分趣が違っている。鞍部は地形図では1912m、
頂上との標高差は100mを切っているので爺イの足でも何とかなる範囲。



土鍋が間近に迫って急登が始まる。途中で振り返ると再び鉱山跡。
このルートからは一方だけしか見られない。



これはたつた今、下ってきた破風岳の南面、大きな台地にしか見えない。



土鍋がいよいよ迫ってきた。



殆どは岩登り、だが木の根や岩角が短足爺イにも丁度良い足掛かりになり
思ったより楽に登れる。



もう有名になった腐り梯子、山側にロープがあるので全く問題なし。



這い登った台地にはこの道標、右の頂上からは賑やかな人声がするので、
左に曲がって南の三角点探しを先にする。



左への道はやや両側の笹が深いがキチンと刈払いされていて何の不安もない。



やがて道標、浦倉山・バラキ高原の文字を見て、そんな位置関係だったんだと実感。
突然、前から二人連れ、この先の笹が刈られてなくて浦倉を諦めて引き返したと。



その反対側の笹の中で三角点発見。三等で点名・土鍋山1999.5m。
だが、ここは頂上より等高線一本相当低いところ、それなら土鍋山は確実に
2000m超の山。





頂上に引き返す(11.15)。一組残っていたがここで昼食と休憩。



本日の爺イ。



鉱山跡へのS字の道がはっきりと見える。これを「ジロー坂」と言うらしいが
謂れは知らない。
毛無山麓に残る索道が出来る前は人力で産出物を峠を越えて須坂へ運搬した
というからこの坂を運んだのかも知れない。



ゆっくり休んでから出発(11.40)。登りよりも神経を使いながら慎重に岩場を通過、
カンカン照りで高山らしからぬ暑さの所で一寸休憩してから登り返して分岐着。
この山はハングル道標がある珍しいルート。



五味池方面への道は幅広だが、やや荒れ気味で余り人が通過しているような気配はない。



もう見慣れた風景を見ながら笹原を進む。



そして下山道との分岐を直進するとこんな道標。ここから山肌をぐるっと周る。



そして楽々と破風に到着の爺イ(12.32)。別に一組だけ。



毛無峠にもガスが出てきている。



長野側はもっと酷くて殆ど何も見えないので残念。



この頂上は大分広くて奥もある。そこにも道標。



そっちの方角はこんな感じだがどの程度まで整備されているんだろうか?



これも頂上標識の一つ。休んでから低くなってきた黒っぽい雲を気にして下山開始。



途中で往路では気づかなかった小さなケルン。その内、段々積み重なるだろう。



やや、膝に負担を感じながら笹原を下って峠着(13.10)。ラジコン連中は
長野側をつかって競演の真っ最中。カメラで追ったがスピードが思いのほか
あるので捉え切れなかった。

車内を冷やしながら一休みして出発。分岐から須坂寄り1Kにある「万山望」を
確認しに。
其の場所らしき所に来たら、確かに広場ではあるが今の時期は雑草の繁茂が
凄くて何も見えず引き返す。



山田峠西側手前で凄い景観。駐車場所もあるので何か名前を付けたら名所に
なるだろう。





帰りはR-466を直進して温泉町を突っ切って白根に向かってR-292に合流。途端に
大渋滞、ノロノロで進んで湯釜前の大駐車場で渋滞の原因が判明。




満車の駐車場に入ろうとして並んでいるのだが、生憎の事に片側一車線なので
直進車も一緒になっているのだ。反対方向からの車も同様なので間隙を縫って
反対車線に飛び出して脱出。景観を眺めながらの下りは快適だったが、
草津信号で又渋滞。
ここは大方の車が右折なのに右折専用車線が無いからだ。
もう渋滞は真っ平なのでこの信号を六合に向かって直進、もう一本のR-292に合流して
長野原経由で帰宅。帰りの走行距離114K、時間は四時間も費やしてしまった。


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