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天狗―唐松間の廃道探しの第三弾。前回(2008-7)に引き続いて
廃道は天狗八合目と唐松から小鐘原ヶ岳に向かう大稜線へ東西に
走る大字境界線との想定の確認。大字境界は中室田・下室田・宮沢
で旧榛名町発行の1/10000の「榛名町全図」に記載されている。
切っ掛けは「300山下巻」 P.7の概念図で天狗山八合目から
1センチ程の点線と共に唐松へと記載されていたから。
126号線の救世真教から0.7Kで車川にかかる「唐沢橋」、その手前の
箕郷町第六水源地広場に駐車(9.50)。
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ここから登山口まで約2㌔の蛇行する林道歩き。少し行くと左に荒れては
いるが花の栽培地らしき場所。雑草に覆われているものの、こんな花が
数株残っている。
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山手に向かって舗装林道のダラダラ登りに掛かるとススキの穂で秋の風情。
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1キロの登りで舗装は終って残りは下りの大荒れの道。やがて目印テープのある
登山口。切り返して小尾根に入る(10.24)。
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本尾根のコブまでは西北へ直線で170m、標高差86mだが途中までのダラダラ
登りが終ると突然の急登、整備された檜林で掴まる雑木が全くない。
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大岩の右を抜け笹薮を突破すると漸くこの杭を見て大稜線コブ上に到着(10.56)。
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この稜線の登りも半端ではない。点在する大岩を目印にして一直線。
左右の展望は枯れ枝に邪魔されて良くは無いが稀に切れ目から山容。
これは東から見た天狗山――と言いたいが、多分天狗から東に繋がる
1137.5m峰の東端。天狗南コースで到達する展望360度のピークと思う。
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連続する小コブをクリヤするとやがて山麓特有のクマ笹が現れるが
もう夏場の勢いは無く何の障害にもならない。間も無く境界線交点の
大きな薮コブ、左からの迂回道の途中のこの杭が今日の出発点。
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取敢えずスタート地点を確認後、その先のコブに何があるか調べるために
稜線を進む。北に向かう宮沢との境界線は突然に稜線を外れて東側の
斜面の中腹を走るようになり、稜線上から杭の姿が消える。
その代り、明かにルート目印と思われる古テープ、こんな所を歩く変わり者は
爺イだけではないのだ。
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東北の雑木が切れて僅かな展望。方角から察すると三ッ峰や音羽山なんだろうか?
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笹がやや濃くなり踏み跡も分からないが右の縁ギリギリを進む。
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幾つかのコブを経るも何も無く引き返しに掛かるが、僅かに紅葉。
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確認しておいた分岐杭に戻って日溜りで昼食(12.23-12.39)。
調査にスタート、行く手はこんな感じの斜面を西に突っ切る。最初は笹が無い。
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踏み跡皆無ながら境界杭は目の届く距離に続いているので一つにタッチしたら
次ぎの赤杭を探す事の繰り返し。古テープも見られる。
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2つ目の赤杭から西への伸びとは別に南への急斜面下に古い境界杭。
これは中室田と下室田を東西に分ける境界線の筈。その延長は天狗大日蔭
コース上にある三角点・膳棚を通過して種山(標識のある所ではなく三角点位置)
達して尚も東南に下っている。
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この西への斜面はまるで小波のように連続する小尾根を跨いで踏み跡も無い。
やっぱり廃道とは言え昔の道がこんな不便な境界線にあったとは思えなくなり
探索は無意味と悟ったが、行けるとこまでと前進。だが、相変らず杭は続き
二点セットも三点セットもある(12.53)。
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やがて前面に巨大尾根、大きく左に回って突端を通過すると突然杭が途切れる。
だが、尚も水平を心掛けて笹を分けて進むと左下に窪が見えた。
天狗山八合目まで500m地点。だが、さっきの尾根の回りこみで相当下に
下がりすぎ。このまま連続する摺脈を進むのは無意味と感じでここで撤退を決めて
傾斜のキツイ笹原を上部の稜線目指して登り出す(13.14)。
三十分も掛けて上部の稜線に復帰。こんな岩山のところ。
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この稜線をあと600m登れば小鐘原ヶ岳だが、もうその体力は無いので諦め。
あとはのんびりと笹原稜線を下って小尾根に乗換え急降して林道に
飛び出す(14.25)。
帰路の林道は半分が登り傾斜、こんなキノコ、当然食用ではないだろう。
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出口近くで楓の大樹の紅葉が始まっている。
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付近の岩の上で、一体今日は何しに来たんだろうか?とやや自失気味の爺イ。
多分、探している廃道は八合目から東北に向かつて広大な笹原を突っ切って
小鐘原ヶ岳からの稜線に達しているのだろう。この稜線を下れば唐松だから。
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駐車場着は15.09、榛名帰りらしい多くの観光車列に混じって県道を下る。
中善地で小さな塚を発見。二つの石燈篭のうち左のものは六面地蔵。
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正面に石碑。近所の人の話ではこれは「行人塚」との言い伝えのあるものとか。
教育委員会の看板も無いので史蹟として認知されていないらしいが、
地元の言い伝えは大事にしてもらいたいものである。
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次回は音羽山東コースの確定でもしようか? それとも伯耆山や柏木山の標識の
修復もあるし獅子岩へも頂上標識を付けたいな。
ご来訪のついでに下のバナーをポチッと。
廃道は天狗八合目と唐松から小鐘原ヶ岳に向かう大稜線へ東西に
走る大字境界線との想定の確認。大字境界は中室田・下室田・宮沢
で旧榛名町発行の1/10000の「榛名町全図」に記載されている。
切っ掛けは「300山下巻」 P.7の概念図で天狗山八合目から
1センチ程の点線と共に唐松へと記載されていたから。
126号線の救世真教から0.7Kで車川にかかる「唐沢橋」、その手前の
箕郷町第六水源地広場に駐車(9.50)。
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ここから登山口まで約2㌔の蛇行する林道歩き。少し行くと左に荒れては
いるが花の栽培地らしき場所。雑草に覆われているものの、こんな花が
数株残っている。
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山手に向かって舗装林道のダラダラ登りに掛かるとススキの穂で秋の風情。
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1キロの登りで舗装は終って残りは下りの大荒れの道。やがて目印テープのある
登山口。切り返して小尾根に入る(10.24)。
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本尾根のコブまでは西北へ直線で170m、標高差86mだが途中までのダラダラ
登りが終ると突然の急登、整備された檜林で掴まる雑木が全くない。
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大岩の右を抜け笹薮を突破すると漸くこの杭を見て大稜線コブ上に到着(10.56)。
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この稜線の登りも半端ではない。点在する大岩を目印にして一直線。
左右の展望は枯れ枝に邪魔されて良くは無いが稀に切れ目から山容。
これは東から見た天狗山――と言いたいが、多分天狗から東に繋がる
1137.5m峰の東端。天狗南コースで到達する展望360度のピークと思う。
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連続する小コブをクリヤするとやがて山麓特有のクマ笹が現れるが
もう夏場の勢いは無く何の障害にもならない。間も無く境界線交点の
大きな薮コブ、左からの迂回道の途中のこの杭が今日の出発点。
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取敢えずスタート地点を確認後、その先のコブに何があるか調べるために
稜線を進む。北に向かう宮沢との境界線は突然に稜線を外れて東側の
斜面の中腹を走るようになり、稜線上から杭の姿が消える。
その代り、明かにルート目印と思われる古テープ、こんな所を歩く変わり者は
爺イだけではないのだ。
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東北の雑木が切れて僅かな展望。方角から察すると三ッ峰や音羽山なんだろうか?
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笹がやや濃くなり踏み跡も分からないが右の縁ギリギリを進む。
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幾つかのコブを経るも何も無く引き返しに掛かるが、僅かに紅葉。
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確認しておいた分岐杭に戻って日溜りで昼食(12.23-12.39)。
調査にスタート、行く手はこんな感じの斜面を西に突っ切る。最初は笹が無い。
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踏み跡皆無ながら境界杭は目の届く距離に続いているので一つにタッチしたら
次ぎの赤杭を探す事の繰り返し。古テープも見られる。
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2つ目の赤杭から西への伸びとは別に南への急斜面下に古い境界杭。
これは中室田と下室田を東西に分ける境界線の筈。その延長は天狗大日蔭
コース上にある三角点・膳棚を通過して種山(標識のある所ではなく三角点位置)
達して尚も東南に下っている。
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この西への斜面はまるで小波のように連続する小尾根を跨いで踏み跡も無い。
やっぱり廃道とは言え昔の道がこんな不便な境界線にあったとは思えなくなり
探索は無意味と悟ったが、行けるとこまでと前進。だが、相変らず杭は続き
二点セットも三点セットもある(12.53)。
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やがて前面に巨大尾根、大きく左に回って突端を通過すると突然杭が途切れる。
だが、尚も水平を心掛けて笹を分けて進むと左下に窪が見えた。
天狗山八合目まで500m地点。だが、さっきの尾根の回りこみで相当下に
下がりすぎ。このまま連続する摺脈を進むのは無意味と感じでここで撤退を決めて
傾斜のキツイ笹原を上部の稜線目指して登り出す(13.14)。
三十分も掛けて上部の稜線に復帰。こんな岩山のところ。
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この稜線をあと600m登れば小鐘原ヶ岳だが、もうその体力は無いので諦め。
あとはのんびりと笹原稜線を下って小尾根に乗換え急降して林道に
飛び出す(14.25)。
帰路の林道は半分が登り傾斜、こんなキノコ、当然食用ではないだろう。
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付近の岩の上で、一体今日は何しに来たんだろうか?とやや自失気味の爺イ。
多分、探している廃道は八合目から東北に向かつて広大な笹原を突っ切って
小鐘原ヶ岳からの稜線に達しているのだろう。この稜線を下れば唐松だから。
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駐車場着は15.09、榛名帰りらしい多くの観光車列に混じって県道を下る。
中善地で小さな塚を発見。二つの石燈篭のうち左のものは六面地蔵。
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正面に石碑。近所の人の話ではこれは「行人塚」との言い伝えのあるものとか。
教育委員会の看板も無いので史蹟として認知されていないらしいが、
地元の言い伝えは大事にしてもらいたいものである。
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次回は音羽山東コースの確定でもしようか? それとも伯耆山や柏木山の標識の
修復もあるし獅子岩へも頂上標識を付けたいな。
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